東大を独学で合格した僕が最初にやった“たった1つのこと”
【高校にも塾にも通わず、完全独学で東大合格!】――しかも、首席合格とわずか3点差のほぼトップ合格!『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』(ダイヤモンド社)の著者は、中学3年生のときに「東大合格」を宣言。高校にも塾にも通わず、完全独学で東大合格を目指したけれど……全国模試は「偏差値45」。そこで、徹底的に「国語」鍛えるという“大逆転の勉強法”を編み出す。勉強の大半を「読書に費やす」という常識外れの戦略で、全科目の成績が軒並みアップ! すべての科目は結局、国語の力がモノをいうことがわかった。コスパとタイパを徹底し、四コマ漫画や恋愛ゲームで楽しみながら学力を高める方法から勉強への合理的なモチベーションの高め方までを徹底指南。超★実践的な成績アップ法を初公開する。
※本稿は、『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

国語の過去問には年齢制限がない
過去問のなかでも国語のよいところは、年齢制限がないところです。
数学の公式のように、前提となる知識をほぼ要求されないため、東大の入試問題でさえ、小学生や中学生でもチャレンジできます。
実力的に問題を「解く」までいかないとしても、過去問とその解答・解説を読むだけで雰囲気をずいぶんつかめます。
実際、私が運営する国語特化のオンライン個別指導「ヨミサマ。」の小学生5年生の生徒も、東大の国語の過去問を解いています。
独学のスタートは過去問から
僕自身が東大受験をしようと思い立ったのは、中学3年生の12月でしたが、そこで真っ先にやったことは、過去問を入手することでした。
高校にも塾にも通わず、独学で勉強すると決めた僕にとって、過去問はそれ以降も自分の現在地を教えてくれる「北極星」のようなありがたい存在であり続けたのです。
解けなくても「読むだけ」で得られる感触
もちろん、中学3年生に、東大の過去問がスラスラ解けるわけがありません。僕は問題を解いたわけではなく、じっくりと読み込み、どんな問題が出ているかを確かめたのです。
そして、「これが解けるようになれば、合格できるんだな」という感触を得たところで満足しました。
英語かドイツ語か? 過去問から導いた選択
国語以外の教科でも、早々に過去問をチェックしたおかげで、僕は外国語を英語ではなくドイツ語で受けると決めました。
A4サイズで20ページほどもある英語の問題と比べて、ドイツ語の問題文はA4サイズで数枚と、ボリュームが格段に少なかったからです。
ドイツ在住でドイツ語を学ぶにはまたとない環境でしたから、ドイツ語で受験できれば少なくとも外国語では合格点を取れるはずだと思ったのです。
日本史も「国語力」で攻略できる
このほか、日本史についても、暗記による知識の蓄積ではなく、短い文章でどう的確に表現するかという国語力が問われるタイプの問題が多く出題されると知りました。
それによって「日本史をどう勉強すべきか」という指針を立てられたのです。
大学ごとにある“入試のカラー”
大学の入試問題には、それぞれ独自の傾向があります。同じ国立大学でも、東大には東大のカラーが、京大には京大のカラーがあるのです。
私立大学も同様です。その傾向を把握するために、過去問を最低5年分はゲットしましょう。
東大入試に関しては、最終的には20年分は解いておきたいものです。
過去問は“合否の安心材料”
また、「過去問を解いても、必ずしも同じ傾向の問題が出るとは限らないのでは?」という疑問を持たれるかもしれません。
それはその通りなのですが、それで不安を抱く必要はないのです。一緒に受験するライバルたちも、過去問をベースに勉強を重ねています。
過去問とまったく毛色の違う問題が出題されたら、多くのライバルも苦戦を強いられるでしょう。
合否は相対評価で決まりますから、過去問とカラーが異なる問題が解けなかったとしても、事情はライバルも同じですから、合否にはまず影響しないと考えてよいでしょう。
※本稿は、『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。