米デルタ航空は、24時間体制で膨大な量のデータを処理し、収益の最大化に貢献する「スーパーアナリスト」を誇示してきた。それは人工知能(AI)だ。同社は数カ月前から、アルゴリズム取引が金融市場を一変させたように航空運賃設定を変革することを目指すスタートアップのFetcherrと協力している。経営陣は7月、テストの進ちょく状況に満足しており、この新ツールは年末までに国内運賃の最大20%を設定できるようになると述べた。現在、国内運賃の約3%の設定にAIが使用されている。グレン・ホーエンスタイン社長は「われわれはこれを非常に気に入っている」と述べた。デルタ航空は現在、航空各社がAIを使って顧客のブラウザ履歴を調べたり、その他の個人情報を収集したりして運賃を引き上げることを懸念する議員や消費者団体からの反発を鎮めようとしている。例えば、顧客が葬儀に参列するために帰省していると航空会社が推測できるとしたらどうだろうか?
デルタ航空、AIを使用した航空運賃設定で反発招く
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