今週は米供給管理協会(ISM)が発表する非製造業景況指数に注目が集まるだろう。とりわけ7月の米雇用統計が予想を大きく下回った後、投資家は今後数週間で米国の利下げの可能性を引き続き見極めようとしている。ドナルド・トランプ米大統領が数十カ国に対する新たな関税税率を引き上げたことから、関税ディール(取引)に関するニュースも注目を集めるとみられる。これら関税の大半は8月7日に発動される。7月の雇用統計で非農業部門就業者数が予想を下回ったことで、米経済は好調との楽観論が後退し、米連邦準備制度理事会(FRB)の9月利下げ観測が再燃した。雇用統計では、就業者数の伸びが大幅に下方修正されたことが軟調に大きく影響した。投資家は関税と政策の不確実性が米経済に打撃を与え得ることを示すさらなる兆候に注目するだろう。