あなたの提案したアイデアと私が提案したアイデアを組み合わせて、より効果的な寝坊防止策の発展案を考えてみましょう。
1.スマートフォンのアラーム活用の最大化
私用スマホと会社支給スマホの両方を使用し、それぞれに異なるアラーム音を設定。一方は枕の下に、もう一方は部屋の遠い場所に置く。これにより、1度目のアラームで半覚醒状態になり、2度目のアラームで完全に目覚めるようにする。音楽やアラーム音を変えることで、耳が慣れるのを防ぎます。
2.複数アラームの戦略的配置
複数回のアラームを設定し、最初はソフトな音楽で優しく目覚めさせ、後続のアラームで徐々に音量を大きくする。最初のアラームは枕の下のスマホから、次のアラームは部屋の遠い場所に置いたスマホから鳴るように設定する。これにより、ベッドを離れてアラームを止める動作を強制します。
3.目的意識を持ったアラーム設定
休日の朝に特別な活動や趣味の時間を計画し、その目的のために特定のアラーム音を関連付ける。たとえば、早起きして読みたい本がある日は、その本に関連する穏やかな音楽をアラーム音に設定。このようにして、目覚めたときに前向きなモチベーションを持てるようにします。
4.自然光とアラームの組み合わせ
カーテンを半開きにして自然光が入るようにし、自然光と同時にアラームが鳴るように設定。自然光は体内時計をリセットし、目覚めをより自然に感じさせます。この方法は、とくに枕の下にスマホを置くことと組み合わせると、視覚的な目覚めと触覚による目覚めのダブル効果が期待できます。
5.睡眠アプリとの組み合わせ
睡眠サイクルを追跡し、最適な目覚め時間を提案するアプリを使用。私用スマホと会社支給スマホのどちらかにこのアプリをインストールし、もう一方のスマホでは従来のアラームを設定。このようにして、自然に近い目覚めを促しつつ、必ず起きられるように二重の保険をかけます。
これらの発展案を通じて、休日でも効果的に寝坊を防ぎ、一日を有意義に過ごすための戦略を構築できます。自分に合った方法を試しながら、最適な朝のルーティンを見つけていくことが重要です。
人間側のアイデアが4つと少ないため、どうなるかと思いましたが、最大限に素材を活かしてくれた感じですね。人間側のアイデアの要素をほとんど使っていない派生案も出していますが、より良いアイデアが出るのなら、それもウェルカム。
「目的意識を持ったアラーム設定」。これ、結構いいアイデアじゃないですか。「早起きして読みたい本がある日は、その本に関連する穏やかな音楽をアラーム音に設定」なんて、起きるのが楽しみになります。
しっかり組み合わせてくれたアイデアにも、キラリと光るものが。
「私用スマホと会社支給スマホのどちらかにこのアプリをインストールし、もう一方のスマホでは従来のアラームを設定。このようにして、自然に近い目覚めを促しつつ、必ず起きられるように二重の保険をかけます」。アラームのエラーが起きても確実に起きられる。この保険があれば、安心してぐっすり眠れそうです。大抵の場合、アラームはちゃんと機能するんでしょうけれど、2台持ちなら何があっても大丈夫という保険をかけられる。そこに価値があるアイデアですね。
AIが最初に出したアイデアが8つ、人間側が出したアイデアが4つ。それらを組み合わせて発展させたアイデアが5つ。のべ17個のアイデアが、瞬時に手に入りました。
この技法を使うと、通常は組み合わせようとは思えない案同士でも、さらりと組み合わせてアイデアにまとめてくれます。1人で考えていてアイデアに行き詰まったときや、自分が苦手なジャンルのアイデア出しを行うときに、ぜひ活用してほしい技法です。
技法その22「案の組み合わせ」、ぜひ活用してみてください。
(本稿は、書籍『AIを使って考えるための全技術』の内容を一部抜粋・編集して作成した記事です。この他にも書籍では、分析、発想、発展、具体化、検証、予測といった“頭を使う作業”にAIを活用する方法を多数紹介しています)