滑走路は平坦なのに、飛行機の離着陸のときに飛行機がガタガタと揺れるワケとは?写真は羽田空港を離陸する飛行機(写真はイメージです) Photo:PIXTA
出張や旅行、遠方への帰省などで飛行機にのる機会が多い人でも、意外と知らないことが多いのが「空の世界」です。機体や操縦をめぐる疑問から、航空業界の裏側まで、あらゆる方向から飛行機の謎に迫った『乗ってるだけじゃわからない 飛行機と空港のすごい秘密』(青春出版社)のなかから、飛行機と空港にまつわる、とっておきの話を紹介します。
旅客機の胴体の太さや翼の大きさはどう決まっているのか
旅客機の胴体は、その太さによって、大きく2種類に分けられます。大型旅客機に代表される太い胴体は「ワイドボディ」と呼ばれ、胴体幅が6メートル前後あります。一方、胴体幅が3.5メートル以下の細い胴体は「ナロウボディ」と呼ばれます。その他、少数ですが、胴体幅が5メートルほどのものもあって、「セミワイドボディ」と呼ばれています。
そうした機体の胴体の太さは、旅客機開発のさい、用途によって決められます。たとえば、400座席程度の大型機には、ワイドボディが採用されます。もともと、ワイドボディは、ジャンボ機用に開発されたサイズで、客室通路を2本とることができます。そして、その2本の通路をはさみ、「2席―4席―2席(計8席)」や「3席―4席―3席(計10席)」のレイアウトで、座席を配置できます。
一方、座席数が150ほどの中型機や座席数100以下の小型機には、ナロウボディが採用されています。1本の通路をはさんで、シートを「3席―3席(計6席)」か、「2席―2席(計4席)」に配置します。
旅客機の設計では、それら胴体部分のサイズが決定した後、全体重量、エンジンの出力や翼の大きさ、タイヤの数、脚の構造、燃料の量などが決まってきます。
翼の大きさについては、こんな疑問がわく人もいるかもしれません。







