さて、話を戻します。タイミーによるシルバー人材と企業のマッチング需要はこれから増えますが、グレーゾーンとして「業務委託による飲食店のサポート」のような仕事も増えるかもしれません。
ウーバーイーツとは違い、飲食店がフロアスタッフのような仕事を業務委託で依頼すると、それは脱法行為に認定される可能性があります。しかし、もし高齢者の飲食コンサルタントを雇うのだったらどうでしょう?
飲食店が忙しいランチタイムは、高齢者にとっては暇な時間です。そこでコンサルタントとして雇ってくれる飲食店にわたしのような人間が業務委託ででかけるわけです。
飲食店の店長さんは、「人手が足らないのでお店がまわっていないんです」と悩みを打ち明ける。すると、わたしは、「生産性のボトルネックになっているのがホールスタッフの不足ですね。わたしが解決しましょう」と言って、ホールの仕事に入ります。
しばらくして店長さんが、「お皿が足りなくなりそうです」と言うので、わたしが、「先回りして回収したお皿を食洗器にセットするといいですね。わたしがやりましょう」と言って厨房のサポートにまわります。
わたしはコンサルタントなのでお店の生産性を上げるのが仕事です。とはいえ、そのときの私が仮に、引退して暇だったとしたら?毎月2万円でこの仕事を引き受けて、週3日ぐらい、お昼が近づくとお店に現れてお店を手伝って、ランチタイムが終ったらまかないの料理を食べさせてもらう生活は、生活に余裕のある高齢者にとってはいい仕事かもしれません。
仮に時給で計算すると500円ぐらいになるとします。しかし私は「別に業務委託で儲けなくてもいいや」と思っていたとしたらどうでしょう?