皆さんは、毎朝、自分の顔をどんなふうに見つめているでしょうか?
「今日も眠いな」「また仕事か……」そんな表情で、無意識のうちに疲れた自分を見つめていませんか?
話題の書籍『奇跡が起きる 毎朝1分日記』の著者・三宅裕之氏は、「たった1分、自分に笑顔を送るだけで、自己肯定感も人間関係も大きく変わる」と提案しています。本記事では、毎朝できるシンプルで効果的な“自分を変えるルーティーン”をご紹介します。

鏡を磨いて、笑顔を送る――たったこれだけでOK
私が毎朝欠かさずやっていることの一つが、「鏡を磨いて、自分に笑顔を送る」という習慣です。洗面台の鏡をタオルで軽く拭き、くもりのない状態に整えたあと、自分の顔を見て、思いきりニッコリ笑ってみる。
この行為には、二つの効果があります。
まずは「物理的に整える」こと。鏡が曇っていては、どんなに笑顔を向けても自分の表情は見えません。逆に、ピカピカに磨いた鏡に明るい笑顔が映ると、「あ、自分って案外いい顔してるな」とポジティブな錯覚が起きるのです。
もうひとつは「自分を大事に扱う」という心の姿勢です。鏡を拭く行為は、自分自身を丁寧に扱う儀式のようなもの。これだけでも、心が整い、自然と背筋が伸びてきます。
脳は「笑顔」にだまされる
私たちの脳には、「信じたことを現実にしようとする」性質があります。これは“脳をだます”という心理的テクニックで、自己暗示やアファメーションにも通じるものです。
笑顔をつくると、たとえ気分が乗っていなかったとしても、脳は「いま自分は楽しい」と錯覚し、快楽ホルモンであるセロトニンやドーパミンを分泌し始めます。これにより気分が持ち上がり、「今日もなんだかうまくいきそうだ」と感じられるようになるのです。
実際、私のコーチング受講者の中にも、「朝から笑顔でいるだけで、周囲の反応が変わった」「以前よりも好かれるようになった」と報告してくれる方が多くいます。
自己肯定感は、外ではなく“朝の自分”が決めている
「自分は大切にされていない」「評価されていない」と感じている人の多くは、実は自分自身をぞんざいに扱っていることに気づいていません。
だからこそ、自分で自分を扱う時間――それが朝です。鏡を磨く、自分に笑顔を送る、そのたった1分の行動が「私は今日も大切にされる存在だ」と、潜在意識に深く刷り込むのです。
これは自己肯定感を高めるだけでなく、他人からも自然と大切に扱われる人間関係をつくる起点にもなります。人間関係の変化は、自分に向ける意識を変えるところから始まるのです。
気分が沈んでいる朝ほど、やってみてください
人は「うまくいっているとき」に自信を持つのではありません。「自信があるとき」に物事がうまくいき始めるのです。だから、何もない朝こそ、鏡の前で自分に最高の笑顔を向けてください。
笑顔をつくるだけで、その日一日の流れは自然と前向きに変わっていきます。やがて、仕事の成果、人間関係、運気までもが連鎖的に好転していくのを、あなた自身が実感できるはずです。