専修大学の生活と性格
少年のような無邪気さを持ち、愛想がよく、親しみやすい若者が多い。言い換えれば、子どもっぽく、洗練されていない振る舞いをしていることにもなるのだが。
とりわけ、生田は自然に囲まれた環境のせいか、おおらかな性格の学生が多い。そこそこ、毎日を楽しく過ごしているように見えるけれども、本人たちは口をそろえて「学歴コンプはある」と言う。MARCHの滑り止めで入ってきた学生が多いこともあって、愛校心は希薄。
入学当初は、コンプを解消するために、資格取得の講座に通うが、そのうち「別にいいか」と思うようになって離脱する、というパターンはありがち。「みんな最初は資格の勉強を頑張ろうとするんだけど、友達ができはじめると、居心地がよくてフェードアウトする」(経営学部)
他大学から隔離されているため、学内カップル率が高いといわれているが、じゃあ、恋愛にガツガツと燃えているのかというとそうでもない。
飲み会は、登戸、下北沢、新宿、町田で行うことが多い。ファッションは、フツーの若者風。ただ、学部・学科間によって差があり、「文学部の英語英米文学科は、キラキラしていて、華やかな女子が多い」(経済学部生)、「商学部のマーケティング学科は、『チャラ商』のあだ名がつくくらい、チャラい雰囲気」(文学部生)だとか。
「就職の専修」を名乗るだけあって、就職面の熱心さは日本有数。2020年4月からは、就職課とキャリアデザ インセンター事務課を統合した新部署「キャリア形成支援課」を設置。キャリア支援サービスと就職支援サービスを一貫して行い、学生をバックアップする体制が整っている。
アナウンサー講座など、さまざまに開かれている講座が、どれだけ就職に役立つかはビミョー。「結果的には、流通や地味なメーカーなど、いかにも日東駒専的な就職先に落ちつく人が多かった」(経済学部)、「一部上場の知名度がない会社は狙い目だけど、有名企業は縁故がないと難しい(特に建設や商社)」(経営学部)、「実感として、金融系は地銀か信金が限界。大手銀行は難しい」(商学部)というあたりが現実的な目安。