トランプ米政権は米ハーバード大学に対し、連邦法の順守状況に関する審査で違反が認められた場合、数億ドル相当の特許を没収する可能性があると警告した。これは、ホワイトハウスと米国最古の大学との間で続く交渉において、事態がさらにエスカレートしたことを示すものだ。ハワード・ラトニック商務長官は8日付でハーバード大のアラン・ガーバー学長に書簡を送り、大学が保有する全ての特許について徹底的な審査を行う方針を伝えた。書簡には、「ハーバード大学は米国の納税者に対する義務を果たしておらず、連邦政府の資金提供を受けた研究プログラムやそこから生じる特許を含む知的財産に関連する法令・規制・契約上の要件に違反しているとわれわれは考えている」と記されている。