龍谷大生の生活と性格
ミッション系ならぬシャクソン(釈尊)系の龍谷大学。特に自分の所属ややりたいことがはっきりしていなく ても、クラスやゼミ単位で和気あいあいとしているので、居心地はいい。
大きなお寺の息子や娘が、宗派の垣根を越えて総合的に仏教を勉強しに来ていたりして、そういう学生はひそかに裕福。ただ、経済観念は厳しくしつけられている。
ほとんどの学生は特段の宗教的背景を持たないフツーの若者。背伸びをしなくても、そこそこ楽しく盛り上がることができ、気負ってハメをはずしたりする必要もなく、まあまあ講義に出て、淡々と卒業する。男子は気が小さい草食系が多数派。女子はギャル系も。
授業中にあまり発言しない学生が多数を占めているが、「学外ではYouTuberとして活動していたり、バックパッカーだったり、バーを経営していたりと、行動派の人が意外と多い」(経済学部生)という声もある。特に文学部にはわが道を行く個性派が一定数交じっている。
クラス内は仲が良いところが多く、遊びに行ったり、飲み会をしたりする。「クラスサポーター制度というのがあり、上級生が勉強の相談に乗ってくれるほか、イベントの企画などもしてくれる」(政策学部生)。
クラブやサークルは一通りそろっているが、参加率は半数ほど。仏教賛歌を歌う合唱団、仏像研究会など宗教系6サークルが宗教局として浄土真宗の普及と実践に取り組んでいるのもユニーク。姉妹校にあたる京都女子大生も龍谷大の男子には興味がないようだ。
甲南大生の生活と性格
恵まれた環境で育ったせいか、性格はおっとり。遊び人っぽさもなく、肩の力の抜けた余裕を感じさせる。ただ、お金持ち学生のイメージが先行していて、一般学生は困惑気味。附属上がりと大学入学組の確執もチラホラ耳にする。
「靴だけで10数万円とか、目が飛び出るような値段の服を着ている人も結構いる。一見そうは見えないけれど実は大手企業経営者のご子息という人も多い。特に内部進学生」(経済学部生)
とはいえ全体的には、外車を乗り回している学生とバイトに明け暮れている学生とは、自然に生息領域が分かれている。
そのため、良くも悪くも互いに侵食し合わず、平和に共存関係を維持。みんな仲良くというお約束を前提に学内イベントで盛り上がるのも甲南大生らしさだ。サークル活動は盛んで、学食の決まった席に行けば誰かメンバーに会える。
ファッション・オタク的な学生も一定数いて、女子は本当にセンスが良く、かわいい子が多い。男子にも、アクセサリーや小物にまでこだわりを感じさせる人が少なくない。
一方、「実験が多いので薬品が多少こぼれても気にならない格好で大学に行くので、岡本キャンパスで肩を出す服を着ている人を見てビックリする」(フロンティアサイエンス学部生)といった声があるように、学部による違いは大きそうだ。