武蔵大生の生活と性格

 クラスの中の中堅的な存在で、しかも、高校生気分のまま肩書だけは大学生になったタイプの集まり。「遊びたいって気持ちを持ちながらも、心のどこかで『勉強もしなきゃ』と思っている。

 そんなどっちつかずなところがダメ」(人文学部生)という声もあるが、似たようなタイプの中で、ハメを外さず、仲良く過ごしたければ最高の環境。何はともあれ少人数でコンパクトな学内なので、友達はサークルでも語学クラスでもすぐにつくりやすい。

 とはいえ「一人で過ごしている人がいても特に浮くわけではない」(社会学部生)と、集団行動の圧力があるわけではないようだ。「学校に行って友達や知り合いと出会わない日はまずない。ほとんど高校に通うノリ」(経済学部生)。

 MARCH落ちの学生が多いが、大学コンプレックスはさほど強くない。ただ、「個性的とはいえない人が多いので、ときどきMARCHどころか、日東駒専にさえ憧れを抱くこともある」(人文学部生)とか。

「江古田はいい意味で学生街っぽさが残ってる駅。キャンパスは意外なほど緑が多くて、澄んだ空気を満喫できる」(人文学部生)、「平和主義で、争いのない毎日。活気がないとも言えるけど」(人文学部生)、「陽キャも陰キャもそこそこ楽しめる大学」(社会学部生)と、ポジティブでありながらもどこか冷静なのが武蔵大生だ。