誰でもできる! コミュ力を高める「たった1つのシンプルな方法」
誰にでも、悩みや不安は尽きないもの。とくに寝る前、ふと嫌な出来事を思い出して眠れなくなることはありませんか。そんなときに心の支えになるのが、『精神科医Tomyが教える 1秒で悩みが吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)など、累計33万部を突破した人気シリーズの原点、『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)です。ゲイであることのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症――深い苦しみを経てたどり着いた、自分らしさに裏打ちされた説得力ある言葉の数々。心が沈んだとき、そっと寄り添い、優しい言葉で気持ちを軽くしてくれる“言葉の精神安定剤”。読めばスッと気分が晴れ、今日一日を少しラクに過ごせるはずです。

コミュニケーション能力は「才能」ではない?
今日は「コミュニケーション能力を上げる方法」というテーマでお届けします。
ちなみに、私自身はコミュニケーション能力があまり高い方ではありません。しかし、だからこそ見えてくることがあると感じています。
一般的に、コミュニケーション能力がもともと高い人がいて、彼らは誰かを誘うことにも全く苦労しないように見えるかもしれません。そのため、コミュニケーションに苦手意識のある方は「自分には無理だ」と思い込んでしまいがちです。
しかし、実際には必ずしもそうではないということに、私は気づきました。
コミュニケーション能力を高める
たった一つのシンプルな方法
では、コミュニケーション能力を高めるために本当に必要なことは何でしょうか。
それは、実は非常にシンプルなことで、「自分から誘う」ということです。
コミュニケーションが苦手だと感じている方は、なかなか自分から誘うことができません。「誘ってみたいな」「誘ってもいいかな」と思うことはあっても、実際の行動にはなかなか移せないのです。
なぜ、私たちは「誘う」ことができないのでしょうか
では、なぜ誘えないのでしょうか。その背景には、「断られたらどうしよう」「図々しいと思われないかな」といった不安や恐れがあります。
誘わないための理由を無意識に見つけ出し、考えすぎてしまうことで、行動に移すためのエネルギーを消耗してしまっているのです。
大切なのは「結果を気にせず、気軽に誘ってみる」こと
考え方を変えれば、もっとシンプルです。結果がどうなるか、うまくいくかどうかを深く考えすぎず、まずは気軽に声をかけてみることが大切です。
誰かに誘われたからといって、相手がそこまで深く考えていることは稀でしょう。
コミュニケーション能力が高い人は、もっとカジュアルに、その場の「ノリ」で誘っていることが多いように思います。そこに深い理由を無理に見つけ出そうとせず、まずは行動に移してみてはいかがでしょうか。
もちろん、「今のままでいい」と思っているのであれば、無理に変える必要はありません。しかし、もし「今の状況を少しでも良くしたい」と願うのであれば、「誘う回数」を意識的に増やしてみてください。
「誘う」経験がコミュニケーションを上達させる
自分から誘ってみると、相手の反応がわかり、多くの発見があります。そして、「意外と気にすることでもなかったな」と感じることも多いでしょう。
コミュニケーション能力が高いと言われる人々は、とにかくたくさんの人を誘っています。その中で、うまくいった人とのつながりを大切にしているのです。
試行錯誤の回数が多いからこそ、結果的に友人関係が広がっているように見えるだけです。
これは、頭の良さや運動能力のような、生まれ持った才能とは異なります。会話の間の取り方や、相手の気持ちを察することが苦手だと感じていても、人と接する回数を重ねるうちに、誰でも自然と上達していくものです。
コミュニケーション力が高い人と低い人の
決定的な違いは「誘う回数」
たとえ失敗してしまったとしても、それを気にしない人もいますし、もしそれで離れていく人がいるのなら、それは「ご縁がなかった」と考えれば良いのです。
もし、これまでのあなたの行動が「10回中1回」、あるいは「10回中0回」しか誘えていなかったとしたら、それを「10回中2回、3回」と少しでも増やしてみてください。
それだけで、「自分のコミュニケーション能力が少し上がったな」と実感できるようになるはずです。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。