毎日のくり返しで
学びを当たり前にする

 なぜ、「時期もありました」とお伝えしたかというと、3人兄妹の末っ子になると、長男や長女の様子を見て「この時間は勉強するものだ」と自然に順応し、こういった仕掛けが不要だったからです。

「こういうものだ」というのが一度定着してしまえば、どんどんラクになります。

 子どもを追い込んで宿題をさせ続けていると、机に向かって問題を解く勉強だけでなく、探究学習などを含む学ぶこと自体が「やらされるもの」だというイメージがついてしまいます。

 大人になっても学び続けていくことは大切なのに、人生の早い段階で学びに対してマイナスイメージを持つことは、どう考えても得策ではありません。

 大切なことは子どもが自分で気がついて、学びに向かっていくこと。学びのイメージダウンにならない仕掛けを上手に取り入れていきましょう。

宿題をやるかどうかも
子どもが自分で決めていく

 宿題のことで、頭に入れておいてほしいことがもう1つあります。

 学校や習いごとの宿題は「親」の宿題ではなく、「子ども」の宿題だということです。「宿題をするか/しないか」「宿題をいつするか」はあくまで子どもの選択です。

 今は、「おうちの人が丸つけをしてあげてください」といった宿題が出るケースもあり、そうなると親としてはつい「自分に宿題を課されている」と感じてしまうかもしれません。

 しかし、繰り返しますが宿題は子どものもの。親はあくまで、子どもが宿題に取り組むサポートをする存在です。

 だから、家庭のルールで「毎日16時に宿題をする」と決めていた場合に、「○○ちゃんと遊びたい」といった予定が入ったら「遊びに行く前にやりなさい!」と親が言うのではなく、どうするかを子どもに考えさせてください。

 そして、子どもが「帰ってきたらやる」と言えば、それを尊重します。