子ども写真はイメージです Photo:PIXTA

コスパやタイパが重視される昨今、とかく現代人は予定を詰め込みがち。しかし、実は子どもの教育だけでなく大人にとっても「余白」というものは大切な要素なのだ。コスパやタイパを重視すればするほどAIに近づいてしまうなか「AIにはない要素」を育てるためにはどうすればいいのか。本稿は、富永雄輔『AIに潰されない「頭のいい子」の育て方』(幻冬舎)の一部を抜粋・編集したものです。

コスパ・タイパを追求したら
どんどんAIに近づいてしまう

 今、セミナーなどの予定を詰め込むビジネスパーソンが増えています。コスパやタイパが重視される現代において、スケジュール表に余白があると、「なにかしなくてはいけない」という強迫観念に襲われるようです。

 子どもに対しても同様で、時間を細かく区切って塾や習い事に通わせています。

 たしかに、コスパ・タイパを意識して合理的に行動すること自体は大事です。でも、いたずらにそれを追求してはいけません。

 コスパ・タイパを追求すればするほど、AIに近づいていきます。コスパ・タイパはAIが最も得意な分野であり、みすみす負けに行くようなものなのです。

 AIの時代こそ、AIにはない要素を持たなければいけません。

 1つ気づいてほしいのが、子どもの予定を詰め込んでいるとき、そこに罪悪感を覚える親もいるということです。