
親から「勉強しなさい」と言われても、子どもは動かない。むしろ、“ほったらかす”ほうが、なぜか机に向かいはじめる。塾なしで我が子を慶応義塾大学に合格させた著者が伝える、子どもが自分から学び出すようになる育て方とは?※本稿は、岩田かおり『自分から学べる子になる 戦略的ほったらかし教育』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を抜粋・編集したものです。
親の勉強姿を見せれば
子も机に向かうようになる
現実的に明日までにやらないといけない宿題がありますよね。
子どもの宿題は、親が頭を悩ます課題の1つではないでしょうか。そこでここからは、子どもに宿題スイッチを入れる方法をお伝えします。
ついつい「宿題をしなさい」「早く勉強しなさい」と子どもに言ってしまう親はたくさんいます。
ただ、こうした言葉は最初は機能しても、言い続けているとどんどん効果がなくなるものです。大人が、口やかましい人の注意を「聞いたふりをしておこう」と受け流すようになるのと同じです。
どんな学びでも自主的に楽しく向かっていけることが理想ですが、残念ながらすべてがそういったものばかりではありません。
だから、楽しいか楽しくないかはともかく、まずは宿題などの机に向かって問題を解く勉強を「習慣」として取り組めるようにしておくことが大切です。
そこで、習慣化のために実践して効果のあった仕掛けをご紹介します。
「子どもに宿題しなさい!」と言うのではなく、20時になったら親もスッと資格の勉強を始めるなど、親子の勉強タイムを設定しておきます。あるいは、読書タイムにしてもいいですね。