
習いごとに関して悩む親は少なくない。子どもの「やりたい」を尊重すれば、親の負担は大きくなるし、「途中でやめさせていいのか」と迷ったりもする。習いごととの向き合い方に正解がないからこそ、判断はなおさら難しい。日々寄せられる親の悩みを、プロはどう解決する?※本稿は、岩田かおり『自分から学べる子になる 戦略的ほったらかし教育』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を抜粋・編集したものです。
(お悩み1)
やる気を信じて習いごとを続けるべき?
子どものやりたい気持ちを尊重しようと、習いごとにできるだけチャレンジできる環境を整えてきました。しかし、子ども3人のスケジュール管理に加えて、練習のサポートや準備にクタクタになっている自分がいます。
「本気で取り組みたいものだけを選ぼう」と子どもに提案しましたが、「どれもやめたくない」とのこと。高学年になれば、本人の意思も明確になり、習いごとの数を減らせるのでしょうか?
「本気で取り組みたいものだけを選ぼう」と子どもに提案しましたが、「どれもやめたくない」とのこと。高学年になれば、本人の意思も明確になり、習いごとの数を減らせるのでしょうか?
子どものやりたいことに全部チャレンジさせようという姿勢は素晴らしいですね。でもお悩みにある通り、この状況では親がパンクしてしまいます。
大人でもその日の思いつきで「あれやってみたいな~」と言ったり、「○○ちゃんがおもしろいって言っていたから楽しそう」と思ったりすることがありますよね。
しかし、1週間後には言ったことすら覚えていないなんてことも。子どもも同じです。
「やってみたい」「楽しそう」という子どもの気持ちは尊重しつつも、どれだけ本気なのか確認していくことも必要でしょう。
大切なことは、親が自分軸を持って習いごとを取捨選択することです。