テキスト生成AIのヘビーユーザーであっても、テキスト生成AIのゼロビギナーであっても、テキスト生成AIがどのようなものであり、その長所と短所がどのようなものであるかをあらためて確認しておくことは、質の高い文章作成には重要であると考えます。

 そこで、テキスト生成AIの代表格であるChatGPTに作業をさせてみて、どのぐらいのことができるか確かめてみましょう。

人間が文章を書く意味があるかを
文章生成AIに聞いてみると?

 ChatGPTは人間とAIが対話をする形で文章を生みだすようにできており、ChatGPTに文章を書かせるには、まず人間の側から働きかけ、どんな文章を書かせたいか、プロンプトと呼ばれる指示を出す必要があります。

 たとえば、ChatGPT-4oに次のような指示を出してみましょう。

あなたは、文章を書くのが苦手な人に文章の書き方を教える先生です。これからの時代、人間は自分の力で文章を書いたほうがよいか、テキスト生成AIに文章を書かせたほうがよいか、どちらの方法がよいと思いますか。理由も含めて400字程度で書いてください。

 これにたいし、ChatGPT-4oは次のような答えを返してきました。なかなか優秀です

「人間は自分の力で文章を書くべきか、AIに任せるべきか」

 

 近年、テキスト生成AIの進化により、誰でも簡単に文章を作成できるようになった。しかし、人間は自分の力で文章を書くべきか、それともAIに頼るべきかという問いには、一概にどちらが良いとは言い切れない。それぞれに利点と課題があるため、状況に応じた使い分けが重要である。

 

 人間が自ら文章を書くことの最大の利点は、思考力と表現力を鍛えられる点だ。文章を書くことは、単に言葉を並べる作業ではなく、論理的に考え、相手に伝わるように工夫する行為である。これにより、独自の視点や個性が生まれ、創造性が磨かれる。一方、AIを活用することで、短時間で質の高い文章を生成できるため、業務効率が向上し、時間を有効に使えるというメリットがある。

 

 結論として、AIを「補助」として活用しながら、人間自身が文章を生み出すことが望ましい。AIが便利だからといってすべてを任せてしまうと、思考力や表現力が衰えてしまう恐れがある。これからの時代、自分の言葉で表現する力を持ちつつ、AIを上手に活用することが求められる。