【包丁、とがったもの】

「シンプルなところでは、まず、包丁やナイフ、竹串、アイスピック、剣山などのように刃があったり、鋭く尖っているものですね。不燃ゴミを回収する際に、ゴミの袋を持ち上げたとたんに包丁が勢いよく中から飛び出してきて肝を冷やしたこともよくあります」(滝沢さん)

 刃物類は、新聞紙や布、段ボールなどで包みガムテープで巻いたりして、刃先が出ないよう、中身が飛び出さないようにして出す。竹串やアイスピックなどについても同様だ。「危険」「包丁」などと大きく書いてくれるとさらに親切、とのことだ。

【乾燥剤】

 乾燥剤にはいろいろなタイプがあるが、「ぬらさないでください」「禁水」などと書いてあるのは石灰系の乾燥剤だ。これは水にぬらすと発熱し、煙が出ることもある。可燃ゴミにそのまま入れると、生ゴミの水分に濡れて発火することもあるため、ぬれないようにポリ袋に入れて可燃ゴミに出すのが正解(乾燥剤が可燃ゴミの地域の場合)。

【タンクタイプの除湿剤】

 意外と知られていないのは、「水とりぞうさん」や「ドライペット」など、押し入れなどに入れて使うタンクタイプの除湿剤だ。

 こうした除湿剤は、使い終わると吸湿した水分が液体となり、容器の下に溜まる。この水には高濃度の塩化カルシウムが含まれており、皮膚にかかるとやけどのような炎症を起こす。以前、滝沢さんの知り合いの清掃員の腕に除湿剤の容器からこぼれた液体がかかってしまい、救急車で運ばれたことがあったという。

 除湿剤の容器に溜まった液体は、必ず台所や洗面台などで多量の水道水と一緒に流してから、容器だけを捨てるようにしてほしい。

【保冷剤】

 保冷剤も、捨て方に迷うのではないだろうか。ジェル状で一見除湿剤に似ているが、除湿剤とはまったく異なる物質で、保冷剤の中身は、紙おむつなどに入っている「高吸収性ポリマー」だ。危険とはちょっと違うが、台所やトイレに流すと詰まる原因になるので注意したい。中身を出さず、そのまま可燃ゴミで出すのが正解。