スプレー缶やカセットボンベ、ライターは使い切ってから別の袋に入れて出す
リチウムイオン電池が広く使われるようになったのはここ30年ほどだが、それ以前からある、発火する危険性があるゴミの代表が、スプレー缶やカセットボンベ、ライターである。
「以前は、スプレー缶やカセットボンベ、ライターなどもフライパンなどと一緒に同じ袋に入れて不燃ゴミとして出していました。そうすると不燃ゴミを運んでいる最中に、スプレーが押されたりして残っているガスが袋の中に充満してしまうことがあり、フライパンなどの金属同士がぶつかって火花が出ると、そのガスに引火して爆発します」
以前は、スプレー缶やカセットボンベは穴を開けてからゴミに出してくださいといわれていたこともあったが、穴を開けること自体危険なので、最近は穴を開けずに中身を全部出し切ってから、他のゴミとは別の袋に入れて出す決まりになっていることが多い。
ライターについても同様だ。火をつけたままテープで固定し、ベランダなどに出してつけっぱなしにして火が消えるまで待ってから捨てればよい。
このようにゴミ捨てに関する常識や分別の仕方も、時代とともに変わってきている。また地方自治体によってもゴミ捨てのルールが異なることが多いため、一度ゴミの捨て方について、自分が住んでいる地方自治体の公式Webサイトでチェックしておくことをおすすめする。
豆乳パックは古紙回収ではなく燃えるゴミへ
危険なゴミとは違うが、紙やペットボトルなどの資源回収に出すときに注意してもらいたいポイントがいくつかある。よかれと思って資源回収に出したものが、かえってゴミ清掃員の負担になることもあるのだ。
「言い出したらキリがないんですが、特に多いのが古紙回収に豆乳パックを出してしまうことですね。豆乳パックは中にアルミ箔(はく)が貼られているので、リサイクルできないんです。牛乳パックはそのまま古紙回収に出せますが、豆乳パックは基本的に燃えるゴミに出してください」