
若き研修医の視点から日本の医療が抱える問題を描いた、佐藤秀峰の人気マンガ『ブラックジャックによろしく』。永禄大学で研修中の斉藤英二郎は、38歳の男性患者の手術を別の病院の心臓外科医・北三郎に執刀してもらいたいと頼むが、断られる。北は断ったものの、心にしこりがあるようで……。リアルな描写で衝撃を与えた医療マンガの第14話「信頼」を掲載する。
【あらすじ】
主人公・斉藤英二郎は、名永禄大学附属病院(永大病院)の第一内科で研修している25歳の研修医だ。
斉藤の担当だった38歳の宮村和男は、心臓外科で冠状動脈バイパス手術をする予定だったが、永大病院に不信感があり、退院してしまった。そこで、斉藤は以前、看護師・赤城カオリに紹介された「一匹狼」の心臓外科の名医・北三郎に執刀してもらえないか頼み込む。
しかし北は自分ではなく、一番弟子を紹介するだけに留めた。
北は一体どんな過去を持つのか。
20年前、北は日本の医療に失望してオーストラリアの世界的権威の元で学んだ。その頃から、患者と一緒にツーショットの写真を撮るようになった。医者と患者の信頼関係がしっかり構築できていれば、いい笑顔の写真が撮れたことを思い出す。
北は宮村の病室を訪ねたが、斉藤はもう帰ってしまっていた。北は「なぜ私をそんなに信頼するんですか?」と宮村に尋ねた。すると宮村は、「斉藤先生が信頼してる先生ですから」と答える。
北は自分の不甲斐なさに落ち込みつつ、いつものスナックへ向かう。すると、意外な人物がそこに待っていた。
若く、高い志をもった斉藤が、日本の医療の厳しい現実と向き合いながら成長していく物語。マンガの続きは『ブラックジャックによろしく』でチェック!
※マンガの一部で北島三郎『ギター仁義』の歌詞が使用されていますが、権利関係により当該箇所をモザイク加工しています。