ドナルド・トランプ米大統領は27日、米鉄道大手ユニオン・パシフィックと同業ノーフォーク・サザンの合併を審査している鉄道規制当局の委員会メンバーであるロバート・プリムス氏を解任した。民主党のプリムス氏は、2020年にトランプ氏により陸上運輸委員会(STB)の委員に指名され、21年に就任。カナダの鉄道大手カナディアン・パシフィック鉄道(CP)と米鉄道会社カンザスシティー・サザン(KCS)の合併に反対した唯一の委員で、両社の合併は公共の利益に反すると主張していた。当局は23年に両社の合併を承認した。トランプ氏は、独立政府機関に対する支配を強めるため解任を繰り返している。すでに連邦取引委員会(FTC)や雇用機会均等委員会(EEOC)、労働省労働統計局(BLS)で、民主党が任命した人物を解任。今週に入り、米連邦準備制度理事会(FRB)のリサ・クック理事を解任すると表明した。
トランプ氏、米陸上運輸委員会のプリムス氏を解任
特集
あなたにおすすめ