
「ああすればよかった」「あんなことを言わなければよかった」とやった後悔、やらなかった後悔にさいなまれることは人の常だ。後悔を減らすために、できることはあるのだろうか。(モチベーションファクター代表取締役 山口 博)
自分の言動に後悔……
なくすためには?
「あの時こうすればよかった」「あんなことを言わなければよかった」――。
仕事でもプライベートでも、後悔をしたことがない人はいないのではないだろうか。行動したことでも、言葉にしたことでも、実施したことにも、実施しなかったことにも、後悔がつきものだ。
そのように後悔する頻度と深刻さを軽減させることができないだろうか。
このように申し上げると、「人生とは後悔の連続だと言われるように、そのようなことができるはずがない」という達観した意見を聞くことがある。
「人間誰しも、自分の言動がどのように受け取られて、どのような影響を及ぼすかという将来のことは予測できない」「コントロールできないことを、コントロールしようとすることには無理がある」という諦観に接することもある。
しかし、私はそうは思わない。
20年来、さまざまな企業の各層の方々と能力開発のための演習プログラムを実施する中でわかった、後悔の頻度と深刻さを減らすことができる方法がある。