「せっかく“いい会社”のはずなのに、毎日ぜんぜん楽しくない…」
あなたは今の職場で、「うまく言葉にならない“悩み”」を感じたことはないだろうか。「この会社で一生働くなんて無理…」「でも、他に“やりたいこと”もない…」「だから、しぶしぶ働いている…」そんな日々に「このままでいいのか?」と不安になったことも、一度ではないはず。
こんな“うまく言葉にできないモヤモヤ”を「見事に“言語化”してくれた!!」と話題なのが、新刊『「いい会社」のはずなのに、今日もモヤモヤ働いてる』だ。各所から共感が殺到している本書の内容に沿って、今回は「キャリアのモヤモヤ」の正体について解説する。

「高学歴なのに、活躍できない人」の致命的な“1つの特徴”とは?Photo: Adobe Stock

「高学歴なだけ」では活躍できない“本当の理由”

 かつては、学歴や資格、職歴といった「スペック」を積み上げることが、王道の成功法だとされていた。優秀であることが、報酬と信頼をもたらし、それは資本主義社会における、ごく自然な構造でもあった。

 しかし今、情報は飽和し、テクノロジーは加速している。かつては限られた人の特権だった「優秀さ」も、今では誰もが手にできる時代だ。

 もちろん、学歴や専門性が無価値になったわけではない。だが、それだけでは「特別」にはなれない時代が、すでに始まっている。

自分だけの「唯一無二性」を手に入れる

 いまやスペックは、「差」を生む条件ではなくなりつつある。どれほど高度なスキルであっても、それ単体では「違い」にはなり得ない。

 いま問われているのは、「何を持っているか」ではない。それを「どう組み合わせ、どんな意味を生み出せるか」だ。

 求めるべきなのは、「誰もやっていないこと」ではない。「誰も結びつけようとしなかったもの」を、あえて組み合わせてみることだ。

「その人にしか、頼めない仕事」があるか。自分だけの「唯一無二性」を持つものだけが、これからの時代を“ハイスペックキャリア迷子”にならずに、生き抜くことができるのだ。

(本記事は『「いい会社」のはずなのに、今日もモヤモヤ働いてる』の一部を編集・加筆・調整した原稿です)