トランプ米政権は、パレスチナの旅券保有者に対するビザ(査証)発給をほぼ全面的に停止した。パレスチナ人の入国を阻止するため新たな措置を講じた格好だ。政府は8月18日付の公電で領事館職員らに対し、「条件を満たす全てのパレスチナ自治政府旅券所持者」に関して、パレスチナ自治政府の旅券を使用して非移民ビザを申請した場合は「即時発効」でこれを拒否するよう指示した。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)はこの公電の内容を確認した。公電は米首都ワシントンの国務省本部から各国の全ての米国大使館や領事館に送られたもので、「申請者の身元および米国法に基づくビザの適格性を確保するため、必要な審査およびスクリーニング手続きを実施する」措置だとしている。