「これらを使いこなせれば、MBAで学習する課題の8割以上に対応できる」
そう謳うのが、書籍『グロービスMBAキーワード フレームワークBEST100』(ダイヤモンド社)だ。この本は、国内で圧倒的なシェアを占める日本No.1のビジネススクールであるグロービスが、授業やコンサルティングの現場で定番となっている「有名フレームワークTop100」を厳選し、使いやすさを重視して図解したビジネス書である。
ビジネスの定石であり先人の貴重な知恵であるフレームワークを使いこなせれば、それだけでビジネスパーソンの生産性は何倍にも上がるという。
この記事では、そんな同書から一部を抜粋・編集し、あらゆるビジネスパーソンにとって強力な武器となるフレームワークの重要性について紹介しよう。(構成/ダイヤモンド社・上村晃大)
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分析の精度を下げる「モレとダブり」
ビジネスの現場で、売上などの数字を分析したり、目標を立てたりするとき、多くの人が「なんとなく」で要素を分解してしまいます。思いつきで項目を挙げるだけでは、重要な視点が抜け落ちてしまったり、同じような内容が重複してしまったりします。結果として、本質的な問題解決にはたどり着けません。
そこで求められるのが、論理的に物事を整理し、正しく「分解」する力です。
応用性の高い「MECE」という概念
物事を効果的に分解し、ビジネスの解像度を上げるための基本となるのが「MECE(ミーシー)」です。これについて、『グロービスMBAキーワード フレームワークBEST100』で次のように説明されています。
図表1 MECE
MECEは既存の多くの有名フレームワークのベースとなっているだけではなく、独自のフレームワークを考案する際にも使える、応用性の高い考え方です。
モレなくダブりなく分解することができれば、課題の全体像を正確に把握し、精度の高い対策を打つことができます。
安易な「その他」への分類は危険
しかし、MECEを意識して分解する際に、やってはいけない「罠」があります。それが、面倒なものをすべて安易に「その他」に押し込んでしまうことです。先ほどの説明には、こう続きます。
――『グロービスMBAキーワード フレームワークBEST100』(19ページ)より
「その他」という言葉は便利な言葉ですが、そこに本質的な課題や、全体に大きな影響を与える変数が隠れていると、せっかくの分析が台無しになってしまいます。
影響力の大きなマイノリティを見落とさないためにも、安易に「その他」でくくるのではなく、しっかりと解像度を上げて分解することが求められます。ビジネスにおいて「モレなくダブりなく」考える習慣をつけ、問題解決の精度を高めていきましょう。
(本稿は、『グロービスMBAキーワード フレームワークBEST100』の内容をもとに構成したオリジナル記事です)




