中国、ロシア、インドの首脳は当地で開かれた上海協力機構(SCO)首脳会議で手を取り合い、協調姿勢を演出した。この団結の表明はドナルド・トランプ米大統領に向けたものでもあり、同氏の型破りな世界情勢へのアプローチが直面する課題を浮き彫りにしている。今回の会議では、イラン、パキスタン、トルコ、ベラルーシ、中央アジア・コーカサス諸国の首脳も出席したが、重要な決定は採択されなかった。しかし、中国の習近平国家主席、インドのナレンドラ・モディ首相、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が抱擁を交わす、入念に演出された映像は、トランプ氏が中国政府の封じ込めを図り、ロシアと中国の絆を断ち切り、インドをロシア産原油から引き離そうとする中、米国政府に強いメッセージを送った。