上海交通大学の研究者は昨年1月、人工知能(AI)が兵器システムを配備し、海戦での戦況変化に即応できる自動「キルウェブ(kill web)」に関する研究を発表した。その6日後、中国軍は同大がこの構想実現に向けた国防契約を獲得したと明らかにした。上海交通大学がAI関連システム開発・保守の公の国防契約を締結するのは、2023年初め以降でこれが7件目だった。この後24年末までに、さらに7件の契約を獲得することになる。同大が担う軍の支援は、海上キルウェブ・プロジェクト以外にも、階層型AIモデルを使った高速移動標的の追跡、水中ドローン設計のスピードアップ、ドローンの「スウォーム(群れ)」が電波周波数の変化に対応する精度向上などがある。