あの“第1話”が帰ってきた…なぜ今、冒頭シーンを“再撮”したのか【あんぱん第120回】

中尾星子のモデルは越尾正子?

 古川琴音の役はすでに発表になっている。

 中尾星子。のぶが自宅の茶室で開くことになる小さなお茶教室の生徒で、アンパンマンの魅力に早くからほれ込むようになる。

 倉崎憲制作統括は「古川琴音さんには、やない夫婦の意志を受け継いでいく中尾星子役を担っていただきます」と期待を寄せる。

「連続テレビ小説『エール』でご一緒して以来、古川さんの純粋なまなざし、不思議な存在感にひかれ、今作でもどこかでご一緒させていただきたいとずっと願っていました」

『エール』では主人公の古山裕一(窪田正孝)と音(二階堂ふみ)の娘役を演じた古河。今回の出演にあたり、このようにコメントしている。

「大好きで見続けてきた本作に、まさか自分が出演できるなんて…しかも物語のラストを彩る大切な役をいただき、震えるような気持ちでいっぱいです。私が演じる中尾星子さんは、やないさんとのぶさんを最後まで支え、2人の想いを引き継ぎアンパンマンを次の世代へ繋げている方。のぶさんに『嵩に似ている』と言われる場面が心に残ります」

「純粋にアンパンマンを愛し、不器用でも地味でも揺るがない芯を持つその姿に、私自身も励まされながら撮影に臨んでいます。温かいチームの中で、この物語に心を込めて参加できることを幸せに思います」

 中尾星子は、やなせたかしの秘書となる越尾正子がモデルであろう。のぶのモデル・暢がお茶の教室で越尾をスカウトし、やなせの仕事を手伝うことになった。越尾が書いた『やなせたかし先生のしっぽ〜やなせ夫妻のとっておきの話〜』は興味深いエピソードが満載だ。

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