<AIの回答>

「どんな数字や言葉でも、すぐに覚えやすい語呂合わせを考える」という製品コンセプトに基づくと、仮定されるユーザー層は以下のような市場や人々が想像されます。

1.学生や受験生
・試験勉強や暗記が必要な科目で役立つため、小学生から大学生まで幅広い層が対象。
・とくに日本の受験文化では暗記が重要なため、高校生や予備校生にとって有益。

2.ビジネスパーソン
・プレゼンテーションや会議でのポイント、統計データ、業務関連の用語などを覚えるのに役立つ。
・営業やマーケティングなど、人と接する機会が多い職種の人々。

3.高齢者
・認知機能の維持やトレーニングとして使用。記憶力を保つための脳トレーニングとして利用可能。
・趣味としてクロスワードやナンプレを楽しむ層にもアピール。

4.語学学習者
・新しい言語の単語や文法を覚える際のツールとして活用できる。
・とくに漢字や語彙の暗記が必要な日本語学習者にとって有益。

5.教育機関や教師
・生徒に対する教育ツールとして活用。授業での記憶補助や宿題サポートに使用。
・学習塾や予備校でも使用可能。

6.親子や家庭
・子どもの学習をサポートするための家庭内ツールとして。親が子どもと一緒に楽しく勉強できるように。

7.パズル愛好者
・記憶力を競うクイズやパズルゲームの愛好者にも人気が出る可能性。

8.医療・リハビリテーション
・認知症予防やリハビリの一環として、医療現場やリハビリ施設で使用。

 このように、幅広い年齢層や職業、興味を持つ人々に向けて提供することができ、様々なシチュエーションで利用価値のある製品となるでしょう。

 8種類のユーザーをリストアップしてくれました。まだ抽象的でイメージがしづらいので、具体的にどんな人なのかを重ねて尋ねます。

<AIへの質問>
 いいですね。あげてくれた属性ごとに、人物が思い浮かぶような具体的情報を生成してみてください。文章が長くなる場合も省略せずに、すべて生成してください。

 具体的に聞くとAIからの回答が長くなり、省略されてしまったりするので、「文章が長くなる場合も省略せずに、すべて生成してください。」と最後に付け加えるのもおすすめです。これでも途中で回答が止まってしまったら、「続きを出力してください」と指示して書き出してもらってください。

<AIの回答>

 もちろん、各ユーザー層ごとに具体的な人物像を詳細に描写します。

1. 学生や受験生
 高校生の太田亮介(17歳)
 亮介は高校3年生で、大学受験を控えている。彼は数学と英語が得意だが、歴史の年号や理科の化学反応式の暗記に苦労している。塾での授業が終わった後、家に帰ってからも勉強する時間を確保し、試験範囲を網羅しようと努力している。彼は覚えにくい内容を効率よく暗記するために語呂合わせツールを活用し、短時間で多くの情報を記憶することを目指している。

2. ビジネスパーソン
 営業部の田中美里(35歳)
 美里は大手商社の営業部で働くキャリアウーマン。彼女は日々多くのクライアントと会い、その都度異なる商品の特徴や統計データを記憶する必要がある。プレゼンテーションの準備や会議での発表に備えて、効率よく情報を頭に入れるために語呂合わせを利用している。移動中の電車内でもスマホでアプリを使い、新しい製品情報を覚えている。

3. 高齢者
 退職後の田村恵子(68歳)
 恵子は5年前に定年退職し、現在は趣味で料理教室に通ったり、地域のシニアクラブに参加したりしている。彼女は認知機能を維持するために日々クロスワードパズルを解いたり、簡単な記憶ゲームを楽しんでいる。最近、語呂合わせツールを見つけ、日常的に利用することで、新しいレシピや薬の名前を覚えるのに役立てている。

4. 語学学習者
 英語を学ぶサリー・チェン(28歳)
 サリーは中国出身で、日本の企業で働きながら英語を学んでいる。彼女は仕事の合間に英語の単語やフレーズを覚える必要があり、語呂合わせツールを利用して新しい単語の暗記を助けている。通勤中や昼休みにアプリを開き、効率的に記憶を強化している。

5. 教育機関や教師
 小学校教師の佐藤真理子(45歳)
 真理子は小学校の3年生の担任教師で、子どもたちに楽しく学んでもらうことに熱心な教師。彼女は子どもたちが難しい漢字や算数の公式を覚えやすいように、授業で語呂合わせツールを使っている。クラス全員で語呂合わせを考えながら楽しく学び、子どもたちの記憶力を向上させることに成功している。

6. 親子や家庭
 小学生の母、山田奈緒美(37歳)
 奈緒美は小学生の息子、健太(8歳)の母親。健太は学校で覚えるべきことが増え、とくに漢字のテストが苦手。奈緒美は家庭学習の時間に語呂合わせツールを使い、健太と一緒に楽しく漢字を覚える工夫をしている。彼女はアプリの使いやすさに満足しており、健太の成績が上がることを期待している。

7. パズル愛好者
 パズル愛好家の山口浩二(50歳)
 浩二はエンジニアとして働く一方で、パズルやクイズゲームを趣味としている。彼は新しい挑戦が大好きで、とくに記憶力を試すゲームに興味がある。語呂合わせツールを使って、クロスワードやナンプレなどのパズルの解答に役立てている。週末には同じ趣味を持つ仲間と集まり、語呂合わせを活用してクイズ大会を楽しんでいる。

8. 医療・リハビリテーション
 リハビリ中の高橋信二(58歳)
 信二は数年前に脳梗塞を患い、現在リハビリテーションを受けている。彼はリハビリ施設で認知機能を鍛えるために様々なトレーニングを行っており、語呂合わせツールもその一環として使用している。担当のリハビリ医師からすすめられ、毎日少しずつ新しい情報を覚える練習を続けている。語呂合わせを通じて、記憶力の回復に役立っていると感じている。

 これらの具体的な人物像を通じて、語呂合わせツールがどのように様々な人々の日常生活や仕事に役立つかが明確になるでしょう。

 氏名や年齢まで出してくれました。ここまで具体性があれば、どんなシーンで語呂合わせが必要となるのか、明確なユーザー像がつかめますね。記憶力を補助するのが語呂合わせの機能。まだ記憶力が発達しきっていない子どもや、反対に衰えはじめた高齢者、あるいは病気などで記憶力が欠損してしまった方にはニーズがあるのかもしれません。

 ちなみに新事業展開の基本は「一点突破、のちに全面展開」だと言われます。最初からボリュームゾーンのお客さん全般に魅力を抽象的にアピールするより、絞ったターゲット層にビシッと具体的に訴求する方がビジネスとしては滑り出しやすく、スケールもしやすいはず。

 特定のユーザーが見えてくると、どんなアイデアもビジネスになる可能性がありそうです。AIを使うことで自分の先入観を脱することができ、アイデアの可能性に気づけるでしょう。

 技法その53「着想のターゲット」、ぜひ活用してみてください。

(本稿は、書籍『AIを使って考えるための全技術』の内容を一部抜粋・編集して作成した記事です。この他にも書籍では、AIを使って思考の質を高める56の方法を紹介しています)