ドナルド・トランプ米大統領は自身が導入した関税について、米国民ではなく、外国が支払うと主張している。しかし、コンサルティング会社アンダーソン・エコノミック・グループの最新の分析によると、メキシコとカナダに対する関税は、米自動車メーカーに打撃を与え始めており、米国の消費者への悪影響も近く出始めるとみられている。トランプ氏は、国家安全保障上の懸念を背景に今年3月、完成車と部品の輸入に対して25%の関税を課した。大変だ、メキシコ製の「シボレー」が侵略してくるとでも言わんばかりの対応だ。米自動車メーカーは関税の影響を回避するために、自動車部品の輸入を急ぎ、在庫を積み上げた。しかし7月から各社は、本格的に関税の影響を受け始めた。
【社説】トランプ氏の自動車関税、悪影響が次第に表面化
メキシコ・カナダからの完成車と部品の80%、7月の課税対象に
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