あるいは、重大な問題の解決を先送りしようとする場面で、「こんな火種を放置すると、後で大火事になって、プロジェクトも会社も焼き尽くしかねません」と警告すれば、相手をハッとさせるのには有効でしょう。
聞き手の理解度によって
例え話をアレンジする
そして、「例え話」は、聞き手の理解度によって内容をアレンジすべきです。
例えば、私が「メディアとは何か」「メディアの仕事」について高校生たちに話をする場合は、次のような例え話を使うことがあります。
みなさん、「校庭の桜が満開です」という見出しの動画サイトと、「来週の中間テストの数学と世界史の問題を独占スクープ!」「化学の○○先生と日本史の▼▼先生の熱愛発覚!」みたいな見出しの動画サイトがあったら、どれを見ますか?
おそらく1つ目ではないですよね?つまらなくて誰も見ないでしょう。私たちメディアの人間が作ろうとしているのは、どちらかと言えば残り2つのサイトです。特にテストで何が出題されるかはみなさんにとって死活問題なので、多くの視聴者を獲得できるからです。
しかし、2つとも“政府”である学校側つまり先生たちは怒るでしょう。それに「熱愛スクープ」の動画は先生のプライバシーを侵害している可能性も出てくるでしょう。つまりメディアと政府、そして人権は緊張関係にあると言えます。
ちょっと下世話な例になってしまいましたが、他にも「来年から学費の値上げを検討」みたいなスクープ動画をいち早く出せば、みなさんの親が見てくれるかもしれません。社会で起こる出来事をいち早く報じるのも、私たち、メディアの仕事です。そうすると、人々に考える時間ができて、いろんな議論が巻き起こるからです。
おそらく1つ目ではないですよね?つまらなくて誰も見ないでしょう。私たちメディアの人間が作ろうとしているのは、どちらかと言えば残り2つのサイトです。特にテストで何が出題されるかはみなさんにとって死活問題なので、多くの視聴者を獲得できるからです。
しかし、2つとも“政府”である学校側つまり先生たちは怒るでしょう。それに「熱愛スクープ」の動画は先生のプライバシーを侵害している可能性も出てくるでしょう。つまりメディアと政府、そして人権は緊張関係にあると言えます。
ちょっと下世話な例になってしまいましたが、他にも「来年から学費の値上げを検討」みたいなスクープ動画をいち早く出せば、みなさんの親が見てくれるかもしれません。社会で起こる出来事をいち早く報じるのも、私たち、メディアの仕事です。そうすると、人々に考える時間ができて、いろんな議論が巻き起こるからです。
こう話すと、生徒たちの間に「テスト問題が事前に報じられることは、よくニュースで見る“情報漏洩”の問題ではないだろうか?」「先生の熱愛を勝手に動画にして報じるのは悪いことだけど、なぜ芸能人や政治家ではそれが許されているんだろうか?」「プライバシーって何だろう?」などの根源的で率直な疑問が湧いてきます。