【7年目~9年目】
即戦力かどうか、判断基準が明確に

 年齢で言うと30歳前後。このフェーズになると明確に業務内容や業務の親和性、在籍企業での実績が求められるようになる。

 さらに、マネジメント適性、マネジメント経験も評価ポイントに入ってくる。つまり、未経験業界へキャリアチェンジをするというよりは、それまでの経験やスキルを生かしての即戦力採用という形になる。

転職ホントのところ写真はイメージです Photo:PIXTA

 キャリアチェンジが一切不可能というわけではないが、キャリアチェンジをする場合は年収をある程度落としての転職活動になる可能性が高いことは覚悟しておくべきである。逆に、即戦力採用として大きくValueの発揮が見込める場合は年収アップも十分見えてくるだろう。

 このフェーズになると「定着」に関しては申し分ない。「活躍」に関しても、結果を出しているか否か、そのプロセスを言語化できるか、マネジメント経験があるか否かとわかりやすいため、採用企業側からすると“期待して採用したが活躍しなかった”というミスマッチは減らせるだろう。

 求職者側としては、スキルや実績という観点で求められるものが高くなるため、採用のハードルは高くなる。しかし、面接で不採用になる場合は、その企業での活躍が見込めないという判断だということ。求職者側から見ても、ミスマッチを防げるという点は押さえておきたい。

 また、この年齢になると現職が2社目であるというケースも珍しくはない。在籍企業が2社目である場合は、いずれかの企業で3年以上の勤続年数があることが望ましい。転職市場においては、20代で3社経験までという線引きをしている企業も多いため、一つの目安にすると良いだろう。