子どもに防犯の知識を教えるのは難しい。正解がよくわからないし、親の時代の常識が通用しなくなっていることもある。そんな悩み多き親世代に選ばれているのが、池上彰監修の書籍『いのちをまもる図鑑』(ダイヤモンド社)だ。
不審者につけられたときの対処法や、ひとりで留守番中にインターホンが鳴ったときの行動など、子どもが知っておくべき防犯知識が紹介されている。そのほかクマに遭遇したときの対処法から、ノドに食べ物が詰まったときの応急処置まで、あらゆる危険から身を守る方法が網羅されているところも魅力だ。テレビで紹介されたことで話題となり、「子どもが夢中で読んだ!」など多くの口コミが寄せられている。
この記事では、本書で紹介している「不審者が暴れているときの行動」について、一部抜粋してお届けする。(構成/ダイヤモンド社 金井弓子)

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暴れている不審者とは、絶対に「目を合わせない」こと!
街中で突然、不審者が暴れはじめたら……。怖くて足がすくんだり、パニックになってしまうかもしれません。こんなとき、どうすればいいのでしょうか。
不審者が暴れていたり、刃物や凶器を持っている場合は、その場からすぐに離れてカギのかかる部屋やトイレの個室に避難します。個室がなければ近くの店に助けを求めて。
暴れている人を「何があった?」と見ようとすると目が合ってターゲットにされてしまうので、振り向かずににげてください。
もし、犯罪者につかまってしまったら……
「つかまる前は騒ぐ、つかまったあとは騒がない」が鉄則です。「騒がれたから」という理由で人を殺す人もいます。
犯人がお店に立ち寄ったときなどに店員さんに「誘拐されてる!助けて!」と伝えるなど、スキを見て他の大人に知らせるしか助かる方法はありません。
万が一、被害にあったとしても、あなたは悪くない
犯罪の被害にあってしまったとき「油断してたから」と自分を責めてしまう人や、家族に知られるのがこわくて誰にも言えない人がいます。
でも、悪いのは犯人だけで、あなたは何も悪くありません。もし被害にあったら、おうちの人や先生などの信頼できる大人に起こったことを正直に言いましょう。
大人が警察に通報すれば、近所のパトロールを増やしたり、犯人をつかまえてくれたりして、また安全に暮らすことができます。
(本稿は、池上彰ほか監修『いのちをまもる図鑑』の内容を、抜粋・一部編集した記事です)