社会的な「成功レール」の崩壊、どんどん不確実になる未来、SNSにあふれる他人の「キラキラ」…。そんな中で、自分の「やりたいこと」がわからず戸惑う人が、世代を問わず増えています。本連載は、『「やりたいこと」はなくてもいい。』(ダイヤモンド社刊)の著者・しずかみちこさんが、やりたいことを無理に探さなくても、日々が充実し、迷いがなくなり、自分らしい「道」が自然に見えてくる方法を、本書から編集・抜粋して紹介します。

「違和感」は価値観に反したときに出るシグナル
「うまく言葉にはできないけれど、モヤモヤする……」といった違和感は、些細なものであっても重要な気づきです。
違和感は、自分の価値観に反することに接したときに出てくるシグナルで、自分の強みや大切にしていることを知る手がかりになります。
例えば、
・「効率重視」と言われることへの違和感
・「みんながやっているから」という理由への違和感
・「そんなの当たり前でしょ」と言われることへの違和感
これらの違和感は、自分の価値観とずれている言動に接したときに出てくるものです。違和感を見つめることで、自分の本当の価値観が見えてきます。
違和感の中には、どうしても譲れない価値観が隠れているため、無視しても消え去りません。
この先も何度もモヤモヤとすることになるので、違和感を無視せずに、観察することが大切です。「これは私にとって大切なことかもしれない」と考えてみましょう。
*本記事は、しずかみちこ著『「やりたいこと」はなくてもいい。 目標がなくても人生に迷わなくなる4つのステップ』(ダイヤモンド社刊)から抜粋・編集したものです。