ドナルド・トランプ米大統領は、15日に麻薬を運んでいるとされる船舶を空爆するよう命じた際、3人の犠牲者は「戦死したテロリスト」だったと述べた。ピート・ヘグセス国防長官もカリブ海の米軍は「最前線」にいるとし、「われわれが選んだ時と場所」で敵を排除すると述べている。米軍がここ1カ月で中南米の麻薬密輸組織に対して打ち出した作戦は、テロ組織に対する20年にわたる世界規模の戦いで使われた戦術や専門用語を踏襲するもので、密売人を犯罪者ではなく、徹底的な力で無力化すべき敵の戦闘員として位置付けている。ホワイトハウスは意図的にこのアプローチを取っており、中東地域の国際テロ組織アルカイダや過激派組織イスラム国(IS)などの武装組織と同様に、麻薬組織が米国に対して戦争を仕掛けていると示唆。背景には民間の麻薬組織に対する軍事力の使用を正当化する狙いがある。
トランプ氏、麻薬カルテル攻撃で9.11後の手法踏襲
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