「人間関係に気をつかいすぎてぐったりしている」
「つらくても、周りを心配させたくなくてつい本音を飲み込んでしまう」
「毎日がんばっているのに、まったく心が満たされない」
そんな悩み、ありませんか? 『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』では、そんな言葉にならない多くの人が抱える思いを代弁し、老若男女から共感・絶賛の声が相次いで寄せられています。今回は本書の内容から「人生に訪れるチャンス」について解説します。(構成/ダイヤモンド社・林えり)

人生に訪れる三度のチャンスとは?
生きていると、宝くじのような大きな幸運ではなく、もっと身近で現実的な“チャンス”が3回訪れるといいます。
では、そのチャンスとはどんなものなのでしょうか。
1 「まったく合わないもの」を手放すチャンス
「嫌われるのが怖くて、気づけば自分をすり減らしている」。そんな経験はありませんか。
・いつもマウントを取ってくる友人に、言い返せずに合わせてしまう
・苦手な上司の顔色をうかがいながら、無理に残業を引き受けてしまう
・本当は興味のない仕事を「やります」と言って背負い込んでしまう
本書でも、私たちの人生には「まるで反りが合わない人やまったく自分に合っていない仕事を手放すチャンス」があることが書かれています。
本当は距離を取るべき関係や、自分に合わない仕事を手放す勇気、それこそが最初のチャンスです。
2 「大切な人」を大切にするチャンス
仕事や人間関係、家事、子育てなどで疲れていると、身近な人のやさしさに気づきにくく、すべてを「当たり前」として受け取ってしまうことがあります。
――『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』より
もし、そんな状態になっているときは、周りの人の「優しさ」にもっと目を向けてみましょう。
私たちには、「自分を心から愛してくれる人をもっと大切にしながら共に生きていくチャンス」があるのです。
3 得意分野を見つけるチャンス
「もう年だから」と、年齢を理由に挑戦することを諦めていませんか?
本当は、いくつになっても新しい得意分野を見つけるチャンスは残されています。
本書に書かれているように「年がいくつであろうと、今どんな状況に置かれていようと、誰にでも必ずある、得意分野を見つけるチャンス」があるのです。
たとえば、何の気なしにやったことですごく感謝されたり、趣味で始めたことが思いがけず人から喜ばれたり、長年培った経験が誰かの助けになったりすることがあります。
得意分野は、意外とあなたのすぐそばに隠れているのです。
そして最後に。「自分を愛するチャンス」
人生には、どんな慰めの言葉も届かず、心が崩れるほどの困難が訪れることもあります。
そんなときこそ、「自分を理解し、寛大になり、立ち止まって考える」。それが、再び立ち上がる力になります。
生きていれば、どんな慰めの言葉も耳に入らず、二度と立ち上がれそうにない困難が訪れることもある。
積み上げた砂の城を波がさらっていくように、一瞬にして心が崩れることもある。
そのときにできるのは、自分をもっと愛することだ。
あなたには、自分を愛するチャンスがあるということを忘れないでほしい。
自分をもっと理解して
自分にもっと寛大になり
生きる速度が速すぎるときは立ち止まって
自分のためになることとは何なのか、
真剣に考えてみるといい。」
チャンスは「日常の中」にいつもある
今回ご紹介した三度のチャンス、そして最後の「自分を愛する」機会。
これは特別な幸運ではなく、日々の選択と態度の中に隠れています。
仕事や人間関係に悩んだとき、この言葉を思い出すことができれば、それ自体が、すでにチャンスをつかんでいるのかもしれません。
(本稿は『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』を元に作成しました)