春は気温の変化で、体調を崩しやすい時期でもある。つい無理をしすぎてしまう人、人間関係に悩みを抱えやすい人におすすめなのが『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』だ。「1ページ目から涙が出た」「こんな言葉が聞きたかった」「大切な人にプレゼントしたい」など、共感と絶賛の声が寄せられている。「他人に振り回されずに、自分のために生きるためのヒント」を教えてくれる本書。今回は、特別に本書の内容を一部抜粋し、マンガと文章で紹介する。(マンガ©野田映美)
迷ったときに「ベストな選択」をする方法
社会的に成功した人々の元を訪ね歩き、秘訣を聞いた。
青年が聞いた話には、共通する部分があった。
上手な選択をするには、3つの方法があると言う。
1つ目は、コンディションがいいときに
選択することだ。
不安を感じていたり、疲れていたり、睡眠不足だったり、
お腹がすいていたり、気分がよくなかったり。
こんなふうに不調なときに下した決断は
いい選択になりにくいと言う。
心と身体の状態が整っていれば、考えがまとまりやすく、
広い視野で問題を見つめることができる。
成功した人々の話を聞くと、ベストな状態で選択をするために
心身のコンディションを常にキープしていると言う。
2つ目は散歩をしながら考えてみることだ。
狭い部屋の中でじっとしていると
視野が狭くなり、
客観的な判断ができず、思考が偏ってしまう恐れがある。
しかし、広々とした空間や視界がパッと開けた場所で
考えごとをすれば、視野も広がる。
3つ目。いくら考えても結論を出せないときは
たくさんの人に意見を聞いてみるといい。
相手の好みが自分と一致しないこともあるかもしれないが、
少なくとも大勢が好むものや共通する意見は参考にすべきだ。
人の目というものは、おおかた似通っている。
いいものは誰から見てもよくて
よくないものは誰が見てもよくない。
問題は、どっちつかずの場合だ。
紛らわしいものだと迷ってしまう。
そんなときは周りの人の意見を参考にするといい。
大勢の人が見たとき、それはいいものなのか、そうでないのか。
選択には正解がない。
その状況で自分に合ったものを探し出すことが
最高の選択となる。
過去の誤った選択に未練を抱く必要はない。
その未練は何の助けにもならず
今の自分のコンディションを乱すだけだ。
失敗を減らすためには、
気持ちが焦っているときほど、あえてゆっくり進み、
無気力なときほど、多様な試みをすることが重要だ。
失敗に執着しすぎず実行に移すこと。
そうしているうちに自然と実力が身につき、
成長していくのだと言う。
もし、あなたが決断を下せずに悩んでいることがあるなら
焦って決めようとせずに
この3つの方法を活かして、最良の選択をしてほしい。
(本稿は、『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』の内容を一部抜粋、マンガ化したものです)