「今の会社を辞めるべきか迷っています」就職したのはいいものの、本当にこの会社でいいのか? と悩むことありますよね。
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「長期インターンにも行っていないし」「自己PRで語れることがない」――。
そんな普通の就活生が、どうすれば自分に合う企業に内定を取れるのでしょうか? 就活に不安を抱えるすべての学生、そしてその姿をそっと見守る保護者の方に届けたい、内定につながるリアルな戦略が詰まった、まったく新しい就活本です。今回は、転職の基準になる絶対に避けるべき会社の特徴について著者である藤井氏が特別に書き下ろした記事をお届けします。

「今の会社を辞めるべきか迷っています」
就活ブログを8年間運営する中で、よく社会人の方から「今の会社を辞めるべきか迷っています」という相談を受けます。
辞める・辞めないに関しては、一概に答えがなくて、個人の価値観や性格によるところが大きいです。
例えば、残業が長い会社でも、そこで得られる実績やスキルが他社でも転用できるのであれば、そこで一気に実績とスキルを積んでしまうのは長い目で見ると有効ですよね。
一方で、この時、「残業が長いのは本当にしんどい」「キャリアアップをそこまで目指していない」という価値観を持っている人なら、この選択は間違いで、すぐに転職を検討した方が良いかもしれません。
このように辞める・辞めないは、その会社で得られるものと、個人の性格によるところが大きいんですよね。
ですが、それでも「それは辞めた方が良い」とアドバイスする会社の特徴があります。
今回はそれをランキング形式で紹介していきますね。
3位:退職を伝えると過剰に引き止めされる会社
まず第3位が、退職を伝えると引き止めや嫌がらせをしてくる会社です。
会社側の立場に立って考えると、たしかに退職されることは大きなデメリットがあります。新たな採用コスト、引き継ぎ、他の社員のモチベーション低下など。
こうしたデメリットがあるからこそ、会社が引き止めようとするのは当然ですが、それが過剰な会社だと「辞めれない」という恐怖心が大きくなってしまいます。
この「辞めれない」という恐怖心は非常に大きい。
僕の弟が、高校を卒業したあとに就職した飲食店は完全にこれでした。
弟はなかなか辞められず、どんどん疲弊。家族総出で、無理やり辞めさせた経験があります。
今は退職代行もあります。何度も辞めることを伝えて引き止められることを繰り返してしまうと、どんどん「この会社を辞めることはできないんだ」という感覚に陥ってしまうので、1度過剰な引き止めをされたら辞めることを検討する方が良いと僕は思います。
2位:給与未払い・残業代未払いが当たり前の会社
続いて、転職をおすすめする企業の特徴が給与や残業代の未払いが当たり前の会社です。
金銭面に関してルーズな会社は、そこで働くモチベーションが下がりやすいですよね。
たまに「残業が長いけど残業代が出ないんですよ」という相談を受けることがありますが、すぐに辞めた方がいいと伝えます。
僕は一概に残業は悪だと考えていません。ですが、残業によって「お金」と「経験」が得られることが大前提です。
1位:パワハラ・モラハラが日常化している会社
最後に、僕が絶対に転職をおすすめする会社の特徴が、パワハラやモラハラが日常化している会社です。
パワハラやモラハラの一番たちが悪いところは何かと言われると、それは「恐怖心による萎縮」だと考えています。
「怒られたらどうしよう」「モラハラされたらどうしよう」…こうした恐怖心によって、脳みそも体もパフォーマンスが確実に落ちます。
パフォーマンスが落ちる会社に勤め続けることで、負のスパイラルに陥ってしまうんですよね。
恐怖心によって萎縮してしまう⇒パフォーマンスが落ちる⇒怒られる⇒更に恐怖心が増す…このスパイラルです。
そもそも今の時代にパワハラやモラハラが横行している会社は、人がすぐに辞めるので優秀な人は集まりません。将来性も期待できません。
よってすぐに転職を検討すべき会社だと言えるでしょう。
心優しい日本人にとって退職代行は悪じゃない
以上が辞めるべき会社の特徴でした。ですが、会社を辞めるのは本当に勇気がいります。
ましてや、引き止めが激しかったり、パワハラが横行していると、辞めることを伝えにくいし、辞めることができても辞めるまでの期間が怖くて仕方ない。
更には日本人の多くは心が優しく繊細です。辞めたら迷惑をかけてしまうという思いが強いため、余計に辞めることはできません。
最近は退職代行が流行っていますが、本当に辛いという人は利用すべきだと僕は考えています。
だって、「個人」と「会社」だったら力が強いのは会社ですよね。弱い立場の個人だからこそ、退職代行という選択肢があることは大切だと思うのです。
もちろん、辞めることを伝えられる人は伝えて、丁寧に引き継ぎをしてください。
でも、それができない精神状況の人にとっては退職代行は味方ですし、善だと考えています。
そしてその先、転職活動をする際に拙書「脇役さんの就活攻略書」が役立つことを祈っています。
この本では就活に限らず、転職でも役立つ「自己分析のやり方」や「企業の選び方」「面接でのアピール方法」を書き込んでいます。
1人でも多くの方に、この記事が役立つことを祈っております。