「https://~なら安心」はもう古い!詐欺サイトを見抜く「5つのポイント」偽サイトの手口は年々巧妙になっているが、心配しすぎる必要はない(写真はイメージです) Photo:PIXTA

離れた家族とのコミュニケーションやちょっとした買い物、公共料金の支払いなどなど、生活のあらゆる場面で活用されているスマホ。いまやシニア世代の方も当たり前のように使っていますが、スマホに慣れていないという弱点を突かれ、油断すると詐欺被害の入り口になってしまう可能性があります。セキュリティの専門家である中央大学国際情報学部教授、岡嶋裕史さんの新書『70歳からの安心スマホ術』(青春出版社)から、スマホを安全に使うための心得と対策を教えてもらいます。

本物そっくりの偽サイトに要注意

 スマホで買い物をしたり役所の手続きをしたりと、最近インターネットの世界は大変便利になっています。しかし、本物そっくりにつくられた偽のサイトがあり、それにだまされる人が多くいることをご存じでしょうか。

 偽サイトは、大手通販サイトや金融機関などと見た目がそっくりです。困ったことに、一見しただけでは本物と見分けがつきません。この偽サイトで一度でも名前や住所、暗証番号などを入力してしまうと、情報はすべて犯人に渡ってしまい、さらなる被害へとつながります。

 単に偽サイトといっても、その手口にはいくつかの種類があります。次に、特に多い3つのパターンを見ていきましょう。

▲(1)偽ショッピングサイト

 高額なブランド品や入手困難な商品を安く購入できるなど、魅力的な宣伝文句で利用者を呼び込みます。お金を振り込んでも商品が届かない場合が多いです。

 もし届いたとしても偽物や粗悪品であったり、より悪質な場合は空箱が送られてきたりする事例が報告されています。

▲(2)フィッシングサイト

 メールやSMSに記載されたリンクから誘導し、銀行や通販サイトを装って情報を盗み取ることを目的としたサイトです。うっかりIDやパスワード、カード番号などを入力すると、情報がそのまま犯人に渡ってしまいます。