生産性のプロ、元マッキンゼーの勝間和代が、「家電(テクノロジー)」にはまった。それは生産性を上げるには家電(テクノロジー)が一番の武器になることがわかったからだ。働く人は与えられた24時間の中で、仕事・子育て・掃除・料理をこなし、遊び、眠る。しかし多くの人は、本を読む時間もなく「もっと自分の時間がほしい」と嘆いている。そこで本連載では、家電歴40年、2000以上の家電を自腹で試した勝間和代氏による書、『仕事と人生を変える 勝間家電』の中から、家電(テクノロジー)を使って生産性を上げ自分の時間を取り戻す方法を紹介する。テクノロジーを使った「新知的生産術」。これを知らずに自分の時間は取り戻せない(構成/ダイヤモンド社・石塚理恵子)。

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イチオシ家電は「スマートウォッチ」
生産性を上げるにはスマートウォッチはスマホ以上に重要で、これが「買ってよかった家電ナンバーワン」です。
一般的には、「スマートウォッチを使っている人」と「使っていない人」に大きく分かれると思いますが、ぜひ、スマートウォッチを活用する側になってほしいと思います。
仕事、睡眠、ストレス、運動は
すべてギアでコントロールする
スマートウォッチを活用するとはどういうことかというと、自分のさまざまな行動や、運動量、スケジュールをすべてウェアラブルで管理できるということです。
それによって驚くくらい時間管理ができるようになりますし体型管理もかないます。
スマホは代わりにならない
「スマホをずっと持ち歩いているのに」と言われそうですが、スマホはポケットに入っていたり、机の上に置いていたりと、24時間365日必ずしも体にくっついているわけではありません。
それに比べてスマートウォッチは体と密着していますので、これを使えば私たちの生産性は、著しく向上する余地があるのです。
なぜ仕事で「スマートウォッチ」が必要なのか?
私がスマートウォッチで具体的になにを管理しているかというと「行動のすべて」です。
ほぼすべてのスケジュールの管理から、タイマーやアラームまで、すべてスマートウォッチで管理します。
自由な移動にも便利
公共交通機関で自由に移動できるようになったのも、スマートウォッチとGoogleマップを簡単に連携できたため。
これで徒歩も含めた公共交通機関の移動が非常に効率的になりました。
あらゆる行動が変化する
Apple Watchの初代が発売されたのは2015年ですが、以降、ありとあらゆる行動が変わったと言っても過言ではありません。
Googleマップだけでなく、電話の受け答えもイヤホンを通してスマートウォッチでできますので、歩きスマホで歩くスピードも落ちませんし、よそ見も不要、電話が鳴ったときいちいちポケットからスマホを出す必要もないのでスムーズです。
スマートウォッチは常にBluetoothでスマホと通信していますので、こうしたムダが出ないのです。
ストレスも測れる
体調管理もストレスマネジメントもスマートウォッチ任せ。
心拍数の変動などを通じて、体調の変化やストレスを100点満点で管理し、ストレスが溜まったときにはその旨を知らせてくれます。
使っているのはグーグルのピクセルウォッチ3
いま私が使っているのはグーグルのピクセルウォッチ3です。
もともとApple Watchをシリーズ3まで使い、途中でHUAWEI(ファーウェイ)に切り替え、第4世代まで使いましたが、最近ようやくPixelが追い越してきたので、Pixelの第3世代に変更しました。
バンドの選び方
スマートウォッチには、純正のメタルバンドをつけています。
というのは付属のシリコンベルトは、充電の際の付け外しがどうにも面倒だからです。
汗をかいたときシリコンベルトでかぶれる人も、金属アレルギーがないならメタルにするのが推奨です。
高くても「純正」がおすすめ
時計に比べて純正アクセサリーはそれなりに高いので、サードパーティのベルトに手を伸ばしたこともありますが、品質が悪く、結局、純正に戻ることになったので、多少値段が高くても、ベルトは純正がおすすめです。
ベルトの値段をケチって本体を使わなくなってしまっては本末転倒ですので、常にどうしたら目の前のものを最大限に活用できるかを考えて、その活用のための投資をするようにしてください。
(本稿は『仕事と人生を変える 勝間家電』からの編集記事です)