米オープンAIは23日、1兆ドル(約148兆円)をかけて米国内外でデータウエアハウスを整備する大規模な構想を説明し、テキサス州ダラス郊外で建設中の複合施設を披露した。施設の大きさはニューヨーク市のセントラルパークに匹敵する。オープンAIは前日、半導体大手エヌビディアとの1000億ドル規模の契約を発表し、財務面を不安視する否定的な意見を封じ込めていた。この日はテキサス州に建設中の新施設を紹介し、最終的にはこの施設の13倍以上のコンピューティングパワー(計算能力)が必要になると明らかにした。オープンAIは6月、テキサス州の建設用地を巡り企業向けソフトウエア大手オラクルと契約を締結。数カ月にわたり猛烈なスピードで建設を進め、赤土で覆われた土地が約900メガワット(MW)の電力容量を擁する八つの超未来的なデータセンターへと生まれ変わった。電気技師、配管工、鉄鋼溶接工を含む6000人以上の作業員がプロジェクトに連日従事している。今春以降は灰色のガスタービンタワーがあちこちに整備され、バックアップ電力を提供している。