「ぶっちゃけ学歴なんか関係なくて高身長で綺麗な人が採用されますよね」
新刊『ありのままの自分で、内定につながる 脇役さんの就活攻略書』は、特別なガクチカも将来の夢もなかった普通の就活生=「脇役さん」の著者が、1000冊以上の本を読み込み、自分だけの就活戦略をつくりあげ、食品超大手を含む22社から内定を得た実体験から生まれた一冊です。
「長期インターンにも行っていないし」「自己PRで語れることがない」――。
そんな普通の就活生が、どうすれば自分に合う企業に内定を取れるのでしょうか? 就活に不安を抱えるすべての学生、そしてその姿をそっと見守る保護者の方に届けたい、内定につながるリアルな戦略が詰まった、まったく新しい就活本です。今回は、就活におけるルッキズムについて著者である藤井氏が特別に書き下ろした記事をお届けします。

新卒 就活Photo: Adobe Stock

ルッキズムだけで採用する大企業はないが…

就活生から「ぶっちゃけ学歴なんか関係なくて高身長で綺麗な人が採用されますよね」と言われたことがあります。

足が短くて、頭が大きい僕からしたら高身長で顔が整っているスタイルが良い人を「羨ましい…」と思うのですが、これまで有名な大企業の人たちと会ってきて、特にスタイルが良い人しかいないと感じたことはありません。

一方で、就活では見た目について言及されることがあります。

見た目が良い人の方が評価されやすいという話を聞きますが、これに関しては「清潔感」は非常に大切ですよね。

顔採用でもスタイル採用でもないのですが、清潔感のある見た目は人事から評価されやすいのです。

よって、少しでも清潔感を出すためにどうすれば良いか。考え抜いて、実行することは大切だと考えています。

僕は頭が大きく、おでこがとんでもなく広いのですが、就活の時はセンター分けにしました。他にもスーツは自分の体に合ったものを購入すること、ヒゲや眉毛を整えることは徹底しました。

努力できる部分に集中する

仮に大企業がスタイルの良い人を採用するなら、僕が大手企業を含む22社に内定を取れるわけがありません。就活において大切なことは「今から変えられること」に集中することです。

身長や足の長さは変えることができません。変えることができないことは気にしない。一方で、ヒゲや眉毛、髪型を整えて清潔感を出すことはできる。変えることができることには注力しましょう。

また、清潔感を出したら、それ以上に見た目ばかりを意識するのではなく、とにかく選考対策に力を入れましょう。

どれだけ見た目が良い人でも、エントリーシートが読みにくかったり、面接で話すことが的外れなら評価されません。

僕が就活生のときは、見た目を整える時間は2日間に留めました。

1日目。美容院に行ってセンター分けが似合う髪型にして、眉毛を整えてもらう。
2日目。洋服の青山で、自分の体に合うスーツを購入する。

残りはすべて選考対策に時間を割きました。

就活の評価指標は様々だから自分に自信を持とう

人事の立場に立ってみてください。面接に現れた就活生が、すらっと高身長でスタイルが良い。でも、話は他の就活生と同じようなことばかりで、更には分かりにくい。おそらく評価しないですよね。

就活は受験とは違います。受験は「テストの点数」だけでほぼ決まります。評価指標がわかりやすい。

一方で、就活は「見た目」だけで決まりません。「文章力」「話しやすさ」「適性検査の結果」「長所や短所」「志望度の高さ」などなど、様々な評価指標があります。

だからこそ、「見た目に自信がないから就活がうまくいかない」と1つの指標で自分を測る必要はありませんよ。

そして、拙書『脇役さんの就活攻略書』では、人柄・思考力・文章力・コミュ力という、あらゆる企業が採用する評価指標で評価されるための方法を載せました。

ぜひ就活本に限らず、様々な情報に触れて、「これは良さそうだ」という選考対策を取り入れていきましょう。

そんなあなたの就活を、心から応援しています。

(本記事は『ありのままの自分で、内定につながる 脇役さんの就活攻略書』に関連する書き下ろしです