米司法省は25日、連邦捜査局(FBI)長官だったジェームズ・コミー氏を偽証や司法妨害の疑いで訴追した。事情に詳しい関係者らが明らかにした。ドナルド・トランプ大統領はコミー氏の起訴を求め、数日前に起訴する理由を見いだせないとした検事を解任していた。コミー氏は2016年の米大統領選でのトランプ陣営とロシアとの関係を巡るFBIの以前の捜査を巡り、2020年の議会証言で行った虚偽の発言について捜査を受けていた。この件は来週に時効を迎える予定だったことから、当局は起訴状の取得を急いでいた。トランプ氏はこれまでに、コミー氏を含む自身の政敵らに対して司法省が訴訟を起こしていない理由に関し、公然と疑問視していた。またその中で、パム・ボンディ司法長官に対しては速やかに行動を取るよう求めていた。