「なんでいつも彼女が怒るんだ…」と嘆く人が知らない、失敗の本質を見抜く“たった2行”の習慣
【高校にも塾にも通わず、完全独学で東大合格!】――しかも、首席合格とわずか3点差のほぼトップ合格!『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』(ダイヤモンド社)の著者は、中学3年生のときに「東大合格」を宣言。高校にも塾にも通わず、完全独学で東大合格を目指したけれど……全国模試は「偏差値45」。そこで、徹底的に「国語」鍛えるという“大逆転の勉強法”を編み出す。勉強の大半を「読書に費やす」という常識外れの戦略で、全科目の成績が軒並みアップ! すべての科目は結局、国語の力がモノをいうことがわかった。コスパとタイパを徹底し、四コマ漫画や恋愛ゲームで楽しみながら学力を高める方法から勉強への合理的なモチベーションの高め方までを徹底指南。超★実践的な成績アップ法を初公開する。
※本稿は、『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

「そりゃ失敗するわけだ…」成長できない人が無意識にやっている“NGな反省”と“正しい反省”の決定的な違いPhoto: Adobe Stock

なぜかいつも彼女が怒っている
良かれと思ったのに、裏目に出る

あるとき、僕は男性の友人から、「デート中にいつも彼女から怒られる」という小さな悩みを打ち明けられたことがあります。

その友人は悪気なく、デート中に別の女性の友人の話をするクセがあり、それで毎回彼女の機嫌を損ねていたのです。

失敗の本質を見抜く「2行ミスノート」
勉強にも効く「しくじり学」

そのとき彼は、「先週はA子ちゃんの話をして怒られたから、今週はA子ちゃんではなくB子ちゃんの話をしたのに、また怒られてしまった」と嘆いていましたが、これを僕が高校生のときに取っていた「2行ミスノート」的にまとめると、「特定の誰かではなく、つき合っている彼女以外の女性の話をすると怒られるから、その話は控えるべし」というふうに反省できます。

勉強においても、具体的な間違いを抽象化して、その本質を端的に“見える化”する「2行ミスノート」はミスの再発防止に確実につながります。

「正解ノート」は本当に必要か?
正解は教科書に、ミスは自分の中に

こういう話をすると、親御さんたちから次のような質問をよく寄せられます。

「ミスばかりではなく、正解を書き残しておくノートも必要ではありませんか?」

ごもっともな指摘かもしれませんが、僕自身は不要だと思っています。教師や講師が正解を教えてくれますし、教科書や参考書にも正解は山のように書いてあるからです。ところが、どこでミスするかは十人十色で、独自の理由があります。

文豪トルストイが教えてくれる「ミスの多様性」
正解はひとつ、間違いは無数

僕の好きなロシアの文豪レフ・トルストイの名作『アンナ・カレーニナ』の冒頭には、「幸福な家庭はどれもみな同じように見えるが、不幸な家庭はそれぞれの不幸の形がある」という金言が掲げられています。

トルストイ的に言うなら、「正解は1つですが、ミスはつねにさまざまな形を取る」のです。ミスは自分だけのオリジナルなポイントだからこそ、ノートに記録して二度と同じ間違いをしないようにする対策が求められます。