韓国旅行といえばグルメに観光!「はじめての韓国旅行、どこに行けばいい?」「何を食べれば間違いない?」と気になっている人におすすめなのが、書籍『ゼロからわかる! 楽しく続けられる! 韓国語1年生』だ。本書には、初心者が行きやすい観光スポットや定番グルメ、旅先でそのまま使えるフレーズがしっかりまとまっている。著者のハングルノート加藤氏は、韓国旅行情報などを発信する人気インフルエンサーで、SNS総フォロワー数は17万人を超えている。今回はハングルノート加藤氏に、はじめての韓国旅行でおすすめの街&グルメ、そして旅を楽しむヒントを聞いた。(構成/照宮遼子)

【人気YouTuberが教える】はじめての韓国旅行におすすめのエリア&グルメは?Photo: Adobe Stock

ソウルで味わう「定番」と「最先端」

――『韓国語1年生』では韓国のおすすめの観光スポットについて詳しく書かれていました。初心者におすすめできるエリアはどこですか。

ハングルノート加藤(以下、加藤):やはり「明洞(ミョンドン)」ですね。ショッピングやエステ、お土産、ホテル、さらに両替所まですべてそろっているので、観光客にとっては本当に便利です。この場所だけでひと通り楽しめます。

【人気YouTuberが教える】はじめての韓国旅行におすすめのエリア&グルメは?観光客で活気のある街・明洞 Photo by ハングルノート加藤

――定番の観光スポットという雰囲気なんですね。

加藤:「韓国に来たぞ!」という雰囲気はすぐ味わえると思います。ただ、明洞は現地の人がふだん遊びに行くような場所ではなくて、完全に観光客向けの街ですね。

現地の人も訪れる人気スポットは「聖水(ソンス)」

――では、現地の人もよく訪れる流行りのスポットはどこになりますか。

加藤:今一番おすすめしたいのは「聖水(ソンス)」です。

ここは1年以上前から流行っていて、現地の若者も観光客も集まる超人気の街です。

かわいいカフェもたくさんあるし、コスメやファッションのポップアップストアがひっきりなしに登場します。

新しいものが集まる流行の発信地という感じで、日本でいうと原宿に近いですね。

歴史と春の風景が息づく、古都・慶州

――ソウル以外で、特に印象に残っている町はありますか。

加藤:僕が一番好きなのは「慶州(キョンジュ)」です。韓国の京都とも言われていて、昔の街並みや伝統が色濃く残っています。道を歩いていると、あちこちに古墳があって、まるで歴史の中に入り込んだような感覚になりますよ。

【人気YouTuberが教える】はじめての韓国旅行におすすめのエリア&グルメは?慶州の美しい街並み Photo: Adobe Stock

――日本人にとっても親しみやすそうですね。

加藤:そうなんです。春になると桜がとにかくきれいで、「桜マラソン」という大会が毎年開かれています。僕も一度走ったんですけど、10キロのコースに桜並木がずっと続くんです。本当に圧巻なので、ぜひ現地で見てもらいたいですね。

【人気YouTuberが教える】はじめての韓国旅行におすすめのエリア&グルメは?桜マラソンの様子 Photo by ハングルノート加藤

――慶州に行くには、ソウルからはどれくらいかかるんでしょうか。

加藤:KTX(高速鉄道)で2時間くらい、そのあと市内まで30分ほどかかりますが、それでも十分行く価値があります。もちろん食事もおいしいので、韓国旅行の予定に余裕があるなら、ぜひ足をのばしてほしい町です。

韓国の食文化をあらわす「滋養の料理」サムゲタン

――やはり食も大きな楽しみですよね。『韓国語1年生』で紹介されていた料理の中で、とくに好きなものはなんですか。

加藤:「サムゲタン」がおすすめです。小さな鶏を丸ごと煮込んだ料理で、中にもち米や薬味が入っています。滋養強壮によく、年に2~3回ある韓国での「土用の丑の日」にあたる日に食べる習慣があります。

【人気YouTuberが教える】はじめての韓国旅行におすすめのエリア&グルメは?サムゲタン Photo: Adobe Stock

――旅行中に一度は食べておきたい一品ですね。

加藤:日本でも人気がありますが、本場で食べるとやっぱり格別です。『韓国語1年生』の中でもおすすめのお店を紹介しているので、韓国旅行に行くときにぜひ参考にしてもらえたら嬉しいです。

知る人ぞ知るディープな韓国料理とは

――日本ではあまり知られていないけど、現地で味わってほしい料理はありますか。

加藤:「スンデ」という腸の詰め物(ソーセージ)です。見た目はちょっと独特なんですけど、食べると旨みがあって本当においしいんです。

【人気YouTuberが教える】はじめての韓国旅行におすすめのエリア&グルメは?腸の詰め物「スンデ」 Photo: Adobe Stock

とくにおすすめは内臓を煮込んだスープに入った「スンデクッパ」です。匂いは少し強めで、韓国人でも好みが分かれる料理ですが、好きな人はめちゃくちゃハマりますね。

――辛いのが苦手な人でも食べられるおすすめの韓国料理はありますか。

加藤:「カンジャンケジャン」ですね。ワタリガニを生のまま醤油漬けにした料理で、身をチュルっと食べるんですけど、これがまた絶品なんです。

とくに甲羅の中は、カニ味噌に醤油が染み込んでいて、そこにご飯を入れて混ぜると最高です。日本人の口にもすごく合うと思います。

【人気YouTuberが教える】はじめての韓国旅行におすすめのエリア&グルメは?カンジャンケジャン Photo: Adobe Stock

韓国旅行は、水に流せるウェットティッシュを持っていくと超便利

――旅行者に向けて、現地で知っておくと助かるポイントについて教えてください。

加藤:僕がよくすすめているのは、「水に流せるウェットティッシュ」を持ち歩くことです。韓国のトイレはまだ紙を流せないところが多くて、横のゴミ箱に捨てる場合もあります。水に流せるタイプなら安心して使えるし、テーブルを拭いたりするのにも便利です。

――ちょっとした工夫や知識で、旅行の快適さが全然変わりそうですね。

加藤:こういう細かいポイントって、行ってから困ることが多いですよね。

『韓国語1年生』では、韓国旅行に持っていくと便利なものから、出入国の流れ、万が一トラブルに遭ったときの対処フレーズまで、“はじめてでも迷わない”ための情報をまるっと網羅しています。

はじめて韓国に行く方や、韓国のおすすめスポット・グルメを知りたい方にはぜひ参考にしていただけたら幸いです。

(本稿は『韓国語1年生』に関する書き下ろし特別投稿です)

ハングルノート加藤
韓国語ブログ「ハングルノート」管理人

1985年、愛知県生まれ。27歳のときに、韓国人女性と付き合い始めたことをきっかけに、韓国語の勉強を始める。最初の数年は、韓国語自体にさほど興味を持てず、韓国語がまったく身につかなかった。30歳のときに、ワーキングホリデーを利用して韓国国内の企業で就業(日本語で勤務)。32歳でWeb制作会社を起業。本格的に韓国語を学びたいと思い、35歳で韓国へ語学留学。梨花女子大学校、ソウル市立大学校、西江大学校で修学。37歳のときに、西江大学校語学堂6級を卒業。自身の勉強のメモ帳がわりにつくり始めたブログ「ハングルノート」は、開始8年で月間最大180万PV、60万UUを突破。「勉強のポイントがわかりやすい」「韓国のことがよくわかる」と評判に。韓国旅行YouTuberとしても活動し、人気を集めている。