
今回は、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを基に、「年収が高い商社・卸売企業ランキング2024」を作成しました。対象期間は2023年5月期~24年4月期。本社所在地はダイヤモンド社企業情報部調べ。単体従業員数100人未満の企業は除外しています。
それでは早速、ランキングを見ていきましょう。
1位~5位を総合商社が独占
3年連続で顔ぶれ変わらず
上位5位を、大手商社が占める結果となりました。上位3社は従業員数5000人以上、4位と5位も4000人以上と、いずれも非常に大きな会社です。「年収が高い商社・卸売企業ランキング」は過去に2023年度版と2022年度版も掲載していますが、順番の入れ替えはあるものの、この5社の顔ぶれは3年連続で変わっていません。
1位は昨年と同じく三菱商事で、平均年収はなんと2091.0万円。前年度版では1939.4万円だったので、151.6万円のアップとなります。
業種や地方などで絞り込まず、上場企業すべて(従業員数100人以上)を対象とした同時期の総合ランキングでも、平均年収が2000万円以上の会社は3社しかありません。三菱商事は総合でも2位になっています。
2位も昨年と変わらず三井物産で、平均年収は1899.9万円。前年度版から341万円の大幅なアップです。こちらは、上述の総合ランキングでも5位です。
3位は住友商事で1758.8万円。前年度版では4位で1605.7万円でしたが、順位を1つ上げ、153.1万円アップしています。4位は伊藤忠商事で、平均年収は1753.6万円。前年度版では3位で1730.1万円でした。なお伊藤忠商事は、上位5社の中で唯一本社が大阪にあります。5位は丸紅で、平均年収は1654.7万円でした。前年度も5位で、平均年収1593.9万円でした。
商社の年収や働き方、最新の事業や業績の動向については、ダイヤモンド編集部の連載『クローズアップ商社』もぜひ参考にしてください。また、商社・卸売業界で1億円以上稼いでいる取締役の実名年収ランキングを別記事で掲載しています。気になる方はこちらも併せてご覧下さい。
今回、平均年収が1000万円以上だった会社は12社、700万円以上だった企業は81社ありました。ランキング完全版では、6位以下の計201社を掲載しています。豊田通商や双日、岩谷産業やキヤノンマーケティングジャパンなど、各社の順位と平均年収はどうなっているのか、詳しくは次ページ以降でチェックしてください。
(ダイヤモンド・ライフ編集部 吉岡綾乃)