BYDの軽EV、どこまで本気?→フェルさんもビックリした日本法人社長の答え「そこまでお考えとは…」

テスラを抜き、今や“世界で最も電気自動車(EV+PHEV)を売っているメーカー”となった中国・BYD。そのBYDが、軽自動車規格の電気自動車(EV)を開発し、日本市場に殴り込みをかけるという話があるのをご存じでしょうか。それが本当なら、既存の小型車を流用するのか、それともまったくイチから設計するのか?気になるポイントを、BYD Auto JAPANの社長に直撃取材しました。(コラムニスト フェルディナント・ヤマグチ)

宮崎から熊本まで足を延ばしてヒレ肉を食べる

 みなさまごきげんよう。
 フェルディナント・ヤマグチでございます。
 今週も明るく楽しくヨタ話から参りましょう。

 この週末も宮崎で過ごしておりました。

 毎朝日の出の時間に海を見に行くのですが、今週は波の具合があまりよろしくなく、ほとんど波乗りを楽しむことができませんでした。わざわざ東京から来ているのに……とグチのひとつもこぼしたくなりますが、まあ自然が相手のことですからね。オフの日は軽く走ったりバイクに乗ったり、と楽しく過ごしております。

今週は波の具合がイマイチでした今週は波の具合がイマイチでした Photo by Ferdinand Yamaguchi

 今回の旅の目的は「食」。後輩の田邊慎太郎くんの仕切りで、数々の名店を回りました。白眉だったのはこちら、熊本まで足を延ばして訪れた「ダ・ロープ亭」。宮崎の市内からクルマを飛ばして2時間半。最後の数キロは、「本当にこの先に店があるのだろうか……」と不安になるほど、細く険しい山道を登っていきます。 

ダ・ロープ亭名物のヒレブロックダ・ロープ亭名物のヒレブロック Photo by F.Y.

 生産者が直営するこのお店。名物はヒレの塊肉です。これを眼の前の鉄板にボンと乗せ、焼き加減を自分で調節しながら食べていきます。今回は7人での訪問ですが、4kg注文してペロリ。一人あたり600g近く食べたことになりますが、それでも全く胃もたれ等しなかったのですから、肉の質が分かろうというものです。

今回ご一緒した食通のみなさまと。楽しゅうございました今回ご一緒した食通のみなさまと。楽しゅうございました Photo by F.Y.

 ……と、高級なグルメも良いのですが、宮崎が素晴らしいのは総じて食事が安価なところ。この朝定食なんて500円ですからね。

おかずが4品付き、おいしい味噌汁とホカホカごはんでたった500円おかずが4品付き、おいしい味噌汁とホカホカごはんでたった500円。完全に価格がバグっています Photo by F.Y.

 毎朝行くものですから、完全に顔になりました。おかみさんとの他愛のない会話も和みます。ああ、宮崎は良いなぁ。

「BYDが日本で軽自動車規格のEVを売り出す」という話は本当?

 ……ということで本編へと参りましょう。前回試乗記を掲載した、BYD「シーライオン7」のインポーターインタビュー。お話を伺うのは、BYDの日本法人、BYD Auto Japanの東福寺社長です。

フェルディナント・ヤマグチ(以下、F):先日何かの記事で読んだのですが、BYDが日本で軽自動車規格のEVを売り出すとか……。これは本当ですか?