![フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える](https://dol.ismcdn.jp/mwimgs/5/f/650/img_5f8d3f2ebdaf3ce66c89a2636166d96d292024.jpg)
日本で1、2を争う売れ行きの軽自動車「スペーシア」の派生モデル「スペーシアギア」。前回、試乗記事を掲載したところ「私も乗っている」「実は僕も」「すごくいいクルマで満足してる」と、担当編集の友人知人3人から連絡をもらってビックリ。「本当に売れてるんだなぁ」と身をもって実感しました。そんなスペーシアギアですが、実はこのクルマ、ある開発者の絶望と苦悩から生まれたものだったのです。(コラムニスト フェルディナント・ヤマグチ)
新しいブーツ&板で、ニセコに行ってきました
みなさまごきげんよう。
フェルディナント・ヤマグチでございます。
今週も明るく楽しくヨタ話からまいりましょう。
ニセコにスキーに行って来ました。今回はバックカントリーに挑戦です。専用のFATスキーに踵が上がるタイプの専用のビンディング。もちろんブーツも歩きやすく設計された専用モデル。全てお馴染みのHEADで揃えました(編集より:前回買った板とブーツですね!)。
![このビンディングが実によくできていて、歩く時は後ろをカチッと横にひねると踵のロックが開放され、流れ止めが上がった状態で固定されるよう設計されている](https://dol.ismcdn.jp/mwimgs/e/a/650/img_ea01862bd3630aca93d7c9f9f9392e61414518.jpg)
スキーの滑走面に滑り止めのシールを貼り付け、登攀(とうはん)開始です。リズミカルに歩いて行くと、ハイキング気分でなかなか楽しい。まさかというような急坂も、シールがいい具合に食い付いてサクサク登って行ける。いやはや、専用の道具というのは素晴らしい。
![滑走面にシールを貼り付けて、いざ出発 Photo by F.Y.](https://dol.ismcdn.jp/mwimgs/e/f/400/img_efb1c26957aa396c037806627695abd731974.jpg)
アルペンスキーは子どもの頃から慣れ親しんでいるので大得意なのですが、「踵が上がる」という感覚は初めてのこと。方向転換で足を上げようとすると、板がブラブラする。この違和感は大変なものです。慣れるのに少し時間がかかりました。特に頂上に近づき、斜度のきつい斜面での方向転換には難儀しました。
![一緒に行った3人は全員アイアンマンでコナのスロットを取る超アスリート](https://dol.ismcdn.jp/mwimgs/7/3/650/img_733e69bcc9053b9c84dce50362bfb94f227822.jpg)
![2時間登って頂上へ](https://dol.ismcdn.jp/mwimgs/8/c/650/img_8ceffb6a1654067330994e1856cd0fb6245955.jpg)
今回宿泊したのは、松尾くんが経営する、センスの塊のような素敵な宿STRADDIE HOUSE niseko village。床も壁も天井も、全てがイケています。ゲレンデからも近く、サウナも完備。また来月も行きますのでよろしくね。
![この床の色使いをご覧ください。大工さんと相談しながら、自ら仕上げにも参加したそうです。彼は本当にセンスが良い Photo by F.Y.](https://dol.ismcdn.jp/mwimgs/f/4/450/img_f415150ec3ae09e5849bf84394ba269050549.jpg)
バスタブも水道の蛇口の海外から取り寄せるこだわりよう。利用者はほとんどがインバウンド客だそうです。しかし、彼らはどうやってここを見付けるのだろう……?
![sauna](https://dol.ismcdn.jp/mwimgs/2/9/450/img_294498c6e30cacb2a14b3f995a067ee0372260.jpg)
ということで本編へとまいりましょう。スズキの大ヒット作、スペーシアギアの開発者インタビューです。