「毎日を気分良く過ごしたい」「他人に振り回されるのをやめたい」「自己肯定感を高めたい」……そんなあなたにおすすめなのが、日韓累計40万部を突破したベストセラー『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』(キム・ダスル著、岡崎暢子訳)だ。本記事では、ライターの小川晶子氏に、「新しいことを始めるときの心構え」についてご寄稿いただいた。企画:ダイヤモンド社書籍編集局)

一流は「悩むことに時間を使わない」
何かを始めようとするとき、まずは対象のものを調べて、比較して、検討して、ようやく納得してから始める、ということがないだろうか。
たとえば、株式投資を始めてみようと思ったとする。
まずは情報を集め、口座を開くのはAの証券会社かBの証券会社がいいのか、比較検討。商品はどうするか。投資信託がいいのか、個別株がいいのか比較検討。
そうこうしているうちに月日が過ぎていってしまう。
SNSの発信なら、プラットフォームをXにするか、Instagramにするか、Facebookにするか、noteにするかを迷う。
「まずはそれぞれの人気記事を読んでみよう」「特徴を一覧にしてみよう」など、比較検討しているうちに数ヵ月経っているなんてことがあるかもしれない。
ある学者が自分の研究の発展に一番マッチする協力先を探していて、ハーバード大学とイェール大学のどちらにするかで悩んでいた。
それぞれの条件を徹底的に比較検討して3ヵ月かけて結論を出した。
だがこの学者はのちに「あの3ヵ月が人生でもっともムダな時間だった」と後悔したらしい。
これは『人生は「気分」が10割』の中で紹介されているエピソードだ。
この本は、毎日を最高の日にするために気分をコントロールする習慣を106紹介している。「あれこれ悩むことに時間を使わない」はその一つである。
「悩む時間」こそムダ
著者のキム・ダスル氏はこう言っている。
失敗を恐れたり、もっといい条件があるのではと悩むこと。こんなことで手をこまねくのは時間のムダにすぎないし、近視眼的にしか物事をとらえられない状態が続くだけ。失敗すれば当然それまでの時間を失う。
しかし、何もせずに頭の中で心配しているだけでも、同じように時間は失われていくのだ。
――『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』(p.231)
何もせず心配しているだけの時間も、失敗したことで失われる時間と同じように失われていくのだと考えると、「とりあえずやってみよう」と思える。やりながら修正していくのが一番なのだろう。
もし今、何か始めたいことがあって悩んでいるなら、とりあえずやってみてはどうだろうか。
(本稿は、『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』の発売を記念したオリジナル記事です)
大学卒業後、商社勤務を経てライター、コピーライターとして独立。企業の広告制作に携わる傍ら、多くのビジネス書・自己啓発書等、実用書制作に携わる。自著に『文章上達トレーニング45』(同文館出版)、『オタク偉人伝』(アスコム)、『超こども言いかえ図鑑』(川上徹也氏との共著 Gakken)、『SAPIX流 中学受験で伸びる子の自宅学習法』(サンマーク出版)がある。