「ノンストップ・ジャーナリング」のやり方

 ノンストップ・ジャーナリングは、思考の流れを手書きで途切れさせずに書き続けるトレーニングです。目的は、理性のフィルターをいったん外し、未加工の思考からアイデアの種を掘り出すことにあります。

ノンストップ・ジャーナリングのやり方Photo:PIXTA

■準備するもの
 
用意するのはノートとペンのみです。手書きにすることで指先の運動を通じて脳を広く活性化させ、思考の流れを起こしやすくします。

■ノートに書いていくテーマ
 その瞬間に頭をよぎったことなら何でも書きます。天気、最近気になった言葉、思い出した顔など、制約を設けないことがポイントです。

■ルール
(1)時間を決める:最初は5分で構いません。タイマーをセットしたら、何があってもやめません。慣れたら10分、15分、最終的には30分。

(2)手を止めない:考え込むと前頭前野が活動を始めます。浮かばなければ「浮かばない」と書き続けてください。脱線は大歓迎です。

(3)誰にも見せない:最初から「見せない」「読み返さなくてもよい」と決めることで、心理的安全性が生まれ、検閲の声が弱まります。

 「こんなことをして何が変わるの?」と思う人もいるかもしれませんが、騙されたと思ってまずはやってみてください。続けていくと、不思議なことにだんだんと会話の切り口が変わったり、何気ない一文が自分にとって深い洞察になっていたりしてくるはずです。それが、潜在記憶・経験・感情が、前頭前野のフィルターを超えて表に出てきた証拠です。